この記事では、「ちょっぴり」と「ちょっと」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ちょっぴり」とは?
数・量・程度などがわずかであるさまです。
わずかとはどれくらいなのか、何個、何センチ、何グラムなどの具体的な意味は含まれていません。
食べものの辛さで説明をします。
この料理には、唐辛子がひとふり入れられています。
辛いものが平気な人なら、この辛さのていどはわずかに感じることでしょう。
普段辛いものを食べ慣れていない人、辛いものが苦手な人だと、この量をすごく辛いと感じるかもしれません。
「ちょっぴり」が意味するのは、前者のさまです。
人によって感じ方が違うので、ある人にはわずかに感じられても、ある人にはそうでないように感じられることがあります。
今度は旅行気分のことで説明をします。
ある飲食店では、内装を韓国風にして、提供する料理を韓国風にしています。
この店に足を踏み入れると韓国に来たような気分になり、料理を食べればさらにその気分が高まります。
しかし、実際に韓国に行ったわけではないので、韓国旅行を実際にしたときよりは、その気分の程度はわずかです。
これを「ちょっぴり旅行気分」といいます。
「ちょっぴり」の使い方
数・量・程度などに使う言葉です。
わずかであることを意味します。
「ちょっと」とは?
「ちょっと」には4つの意味があります。
1つめは、数・量・程度・時間などがわずかであることです。
何個、何グラム、何分なのか、具体的な数値は意味に含まれていません。
たとえば、5分くらい昼寝をすることは「ちょっと昼寝をする」といいます。
2つめは、その行動が手軽であるさまです。
「ちょっとそこまで買い物」といった使い方をします。
この場合、買い物という行為を軽い気持ちで行っていることを意味します。
3つめは、相当のところまでいっているものであるさま、けっこうです。
「ちょっと名の知れた人」のような使い方をします。
わずかにしか知られていないという意味ではなく、それなりに知られているという意味です。
4つめは、後に打消しの語を伴って、難しいさまです。
「ちょっとわかりません」といった使い方をします。
「ちょっと」の使い方
いくつもの意味がありますが、数・量・程度などについては、わずかという意味で使用をします。
後に打消しの語が伴う場合は、困難という意味で使用をします。
「ちょっぴり」と「ちょっと」の違い
「わずか」という意味が似ています。
大きな違いはないのですが、「ちょっぴり」の方が「ちょっと」よりも量や数などが少ないときに使われる場合があります。
「ちょっぴり」の例文
・『ちょっぴりサイズが小さい』
・『ちょっぴり悲しい』
・『ちょっぴり笑えた』
・『かわいいけれどちょっぴりダーク』
「ちょっと」の例文
・『ちょっと怪しい』
・『ちょっといいですか』
・『ちょっと寒い』
・『ちょっと早く起きた』
まとめ
わずかという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。