この記事では、「返戻」と「返礼」の違いを分かりやすく説明していきます。
「返戻」とは?
「返戻」は、「へんれい」と読む言葉です。
預かっていたものを返すことという意味になり、「そういえば、返戻するべきものがあった」のように使われますが、口語だと後述する「返礼」と発音が一緒になる為、主に文書で用いられます。
その文章で、「返戻するべきもの:○○、△△」といったように用いられることが多く、元はその返すべき相手のものだったという意味にもなります。
「返礼」とは?
こちらの「返礼」は、何かをもらったお返しにという意味になります。
「この前の返礼として、お菓子を送っておいた」のような使い方になり、同程度の価値になるとは限らず、いわゆる「半返し」という場合も多くあります。
その「半返し」とは、日本における冠婚葬祭の際の礼儀のようなもので、例えば、葬儀の香典として1万円が入っていた人には、その半額に当たる5千円相当の何かを「返礼」するという具合です。
「返戻」と「返礼」の違い
「返戻」と「返礼」の違いを、分かりやすく解説します。
「返戻」は、預かっていたものを返すという意味になることから、それがあってこそ使われる表現になります。
ただし、口語では「返礼」との区別が付かない為、無理に「返戻するもの」などとはせずに、単に「返すものがある」などと言い換えられる場合が多いです。
「返礼」は、もらったものに対するお返しのことです。
「返礼はどのようなものがいいだろうか」、「返礼品が届いた」のように使われる言葉で、口語で「へんれい」と言えば、大抵はこちらのことだと考えて構いません。
先のように「返戻」は、無理に口語で使われる言葉ではありません。
まとめ
「返戻」と「返礼」は、このような違いになります。
公的な文章では、「返戻」もよく見掛けますが、口から発して使うことはあまりないと覚えておくといいでしょう。