この記事では、「防止」と「抑止」の違いを分かりやすく説明していきます。
「防止」とは?
「防止」とは、対象になる事柄を防ぐという意味になります。
「転落防止に柵が作られた」とすると、転落を防ぐ為に、その柵が作られたと言っています。
「感染防止の為に、少し間を空けて並ぶようにしている」のように使われると、近付くことで感染することが懸念されるので、並ぶ間が空けられているのだと考えることができます。
「抑止」とは?
「抑止」は、思い留まらせることの表現です。
「先に警告しておくことで、抑止する力になる」などという使い方になり、この場合、その警告によって、思い留まらせることができるだろうと言っています。
「対抗ミサイルの配備は、敵からの攻撃の抑止力に繋がる」、「少々強行だが、行動を抑止する為の処置だ」のような使い方が多く、未然に防ぐ為にこのようなことが行われると考えていいでしょう。
「防止」と「抑止」の違い
「防止」と「抑止」の違いを、分かりやすく解説します。
「防止」は、何かを防ぐという意味になり、先に挙げた「転落防止の為の柵」などは物理的に防ぐことになりますが、「非行の防止の為の見回りが行われている」とも使えるように、「柵」のような形があるものによって行われるとは限りません。
「抑止」は、思い留まらせるという解釈になり、こちらも物理的な処置によって、または説得などがそれに当たるという場合もある言葉になります。
「ミサイルの配備による抑止」は、当然前者になり、「違法薬物抑止の為の取組」とすれば、覚せい剤などが広まらないような取組(活動)のことだと分かります。
まとめ
「防止」と「抑止」は、このように違う言葉です。
防ごうとする為のもの(何かしらの言動)と、思い留まらせる為のそれという違いがあり、「防止」の方は、強制的にするという解釈になる場合も多いです(転落防止の為の柵がそのいい例になります)。