この記事では、「不適切」と「不正」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不適切」とは?
「不適切」とは、「適切ではない」という意味になります。
その「適切」とは、正しく配慮されること、もしくは目的に当てはまることで、つまり、それではない「不適切」は、正しく配慮されていない、目的に合っていないと解釈されます。
「不適切な処理があった」、「不適切な表現だった」などと使われることが多く、前者は目的に沿っていない、後者は配慮に欠けていることが表現されています。
「不正」とは?
「不正」は、正当な方法や手段ではないという場合に使われる言葉です。
「選挙の開票結果に不正があった」と使った時には、正しい方法で結果が出されていないという意味になり、「書類に不正があった」場合には、正しく書かれたものではないと言っています。
先の選挙のような公的な事柄において、このようなことは絶対にあってはならず、「不正」によっては、それ相応の罰を受ける場合も少なくありません。
法令に違反するような「不正」があった時には、刑事罰に該当してしまうこともあります。
「不適切」と「不正」の違い
「不適切」と「不正」の違いを、分かりやすく解説します。
「不適切」は、配慮に欠けている、目的に沿っていないという場合に使われる表現で、どのように「適切」ではなかったかといった理由を問わずに使うことができます。
「不正」は、正しい方法で行われていない場合に用いられ、「不正があった」、「不正などありえない」などと、対象になる事柄が正しく行われていないといった表現になります。
前述のように、「不適切」の逆の意味になる言葉は「適切」で、「不正」は「正当」になります。
それぞれ、そちらではないという解釈だと覚えてもいいでしょう。
まとめ
「不適切」と「不正」は、このような言葉です。
どちらもいい意味ではなく、できれば使いたくない言葉かも知れません。