「灯籠」と「行燈」の違いとは?分かりやすく解釈

「灯籠」と「行燈」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「灯籠」「行燈」の違いを分かりやすく説明していきます。

「灯籠」とは?

「灯籠」とは?

「灯籠」(とうろう)とは、現代で言えば「街灯」に相当するもので、夜に屋外を照らすものとして使われていました。

石でできたものが多く、その中にろうそくを置いて使用し、今の郵便ポストのような外見です。

お寺などで現在でも見掛けることができ、実際に使われている訳ではなく、かざりという扱いとなっていますが、江戸時代には、それこそ「街灯」として街中に数多く設置されていました。

「行燈」とは?

「行燈」とは?

「行燈」(あんどん)とは、室内で使われていた明かりです。

木製で、こちらもその中にろうそくを置いて使う仕組みで、電気の通っていなかった昔の「室内灯」だと考えてください。

ろうそくを入れる部分が開け閉めできるものや、上から入れるタイプなどがあり、寝る前にはきちんとろうそくが消され、簡単に持ち歩きができるようになっています。

「灯籠」と「行燈」の違い

「灯籠」と「行燈」の違い

「灯籠」「行燈」の違いを、分かりやすく解説します。

「灯籠」は、外に設置されている明かりで、今で言えば「街灯」です。

動かせるものではなく、明かりにはろうそくが使われます。

「行燈」は、室内に使われる明かりになり、その昔はこれがないと、夜には室内は真っ暗です。

こちらもろうそくを使いますが、街灯とは違って、寝る前には必ず火が消されます。

そのまま置いておいても、ろうそくが燃え尽きれば自然に消えますが、倒れて火事になっては大変だからです。

「灯篭」は、倒れる心配はまずなく、朝までにはろうそくが燃え尽きるので、一度火を灯した後は朝までそのままという使い方がほとんどです。

まとめ

まとめ

「灯籠」「行燈」は、このように違います。

どちらも江戸時代までに使われていた、現在の「街灯」「室内灯」だと考えると分かりやすいと思います。

電気のない時代だったので、どちらも明かりとしてろうそくが頼りでした。