この記事では、「内側」と「内面」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「内側」とは?
「内側」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「内側」は「うちがわ」と読みます。
「内側」は、あるものや仕切りの中の方。
内部」という意味があります。
例えば、家の玄関のドアを、家の中からかける時、「内側から鍵をかける」と言います。
次に「内側」には、「ある範囲の中で、中心、または手前によったほうのこと」という意味があります。
例えば、陸上競技場のトラックがある時、1レーンや2レーンを走る場合は、「内側のコースを走る」ということができます。
さらに「内側」には、「その事柄と関係のある側」という意味があります。
例えば、殺人事件が起こった時、事件の被害に遭った家族などからの視点を「内側からの視点」と言います。
「殺人事件を、内側から見てみるとまるで違った風景が見える」などという使い方をすることができます。
「内面」とは?
「内面」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「内面」は「ないめん」と読みます。
「内面」は、「物の内側の面」という意味があります。
例えば、箱がある時、箱の外側ではなく、内側の面のことを、「箱の内面」と言います。
「お菓子箱の内面に、可愛い絵が描かれている」などという文章を作ることができます。
次に「内面」には、「精神や心理に関する面。
心の中」という意味があります。
誰かの心の中を言葉にするとき、「内面」という言葉を使うことができます。
例えば、好きな人が目の前にいる時、動揺するかもしれません。
しかし、動揺するそぶりを見せないでいようとするとき、「内面の動揺を隠して振舞おう」などと思うかもしれません。
また、幸せそうな人をうらやんでいる人がいる時、そう見えるだけで本当に幸せかどうかわからないことを伝える場合、「幸せそうに見えるけれど、内面は別かもしれない」などと言います。
「内側」と「内面」の違い
「内側」と「内面」の違いを、分かりやすく解説します。
「内側」は、あるものや仕切りの中の方。
内部」という意味があり、「内面」には「物の内側の面」という意味があります。
この場合、どちらも物の外ではなく中のほうのことを話すという共通点があります。
しかし「内側」は、中のほう全体を示唆するのに対して、「内面」は、面を意味するという違いがあります。
また「内側」は、物や範囲などの中の方のことを意味するときに使うことが多いのに対して、「内面」は、心の中を意味するために使うことが多いという違いもあります。
一般的に「内側」といえば、「物の内部」を意味することが多いのに対して、「内面」は「心の中」を意味することが多いと知っておきましょう。
まとめ
「内側」と「内面」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。
混同せずに使い分けてみてはいかがでしょうか。