「特段」と「別段」の違いとは?分かりやすく解釈

「特段」と「別段」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「特段」「別段」の違いを分かりやすく説明していきます。

「特段」とは?

「特段」とは?

他のものとは、はっきりとした違いがあること、はっきり区別して扱うことです。

違いといっても、その差がわずかであったり、曖昧であったりする場合や、はっきりと別のものだをわかる場合とがあります。

この言葉が意味するのは後者です。

たとえば、2つのリンゴがあったとします。

どちらも大きさが同じくらい、どちらも赤く色づいています。

違いは丸さ加減です。

ひとつはやや角ばって細長い感じ、もう一つは丸みがあり球形な感じをしています。

しかし、この違いは目で見てはっきりわかるものではありません。

こういった明らかではない事柄を意味しているのではないです。

今度はビルの建設で説明をします。

あるビルは建設に1億円がかかりました。

このビルと同じ大きさのものの平均建設費用は5000万円です。

5000万円と1億円の違いは2倍です。

1億円の建設費がかかっているビルは、建設費について一般的なものとはっきり違いがあります。

これは「特段価格が高い」ということができます。

「特段」の使い方

他とはっきり区別することを指して使用する言葉です。

違いが明らかでない場合には使用しません。

「別段」とは?

「別段」とは?

「別段」には2つの意味があります。

ひとつは、他との間にはっきりとした違いがあること、違うものだと分けて扱うことです。

はっきりした違いのことであり、曖昧な違いのことではありません。

食器の扱いで説明をします。

ある食器は非常に高価で、非常に壊れやすい特徴があります。

他の食器と比べて非常に値が張り、非常にデリケートなのです。

そのため、他のものよりも扱い方に注意が必要とされます。

他のものと同じようには扱わず、それだけ配慮をして扱います。

他と区別しているのです。

それを「別段の配慮をして扱う」といいます。

もう一つの意味は、あとに打消しの語を伴って、それだけと特別に取り上げるほどのものでもないです。

「何か変わったことがありませんでしたか」と聞かれたとします。

普段と同じような日常で、特に取り上げるべきものはありません。

そのことを「別段変わったことはない」といいます。

「別段」の使い方

他のものとの間にはっきりした違いがあることという意味で使用をします。

後に打消しの語を伴って使うこともあります。

「特段」と「別段」の違い

「特段」と「別段」の違い

2つの言葉の意味は同じです。

ある物とある物は同じではない、明らかな違いがあることがわかり、違うものだと扱うことを意味しています。

「特段」の例文

「特段」の例文

・『特段に注意をしてください』
・『特段力強い』
・『特段の対策をする』
・『特段の評価をもらう』

「別段」の例文

「別段」の例文

・『そのことは別段気にしていない』
・『別段力を込めている』
・『別段に優れているわけではない』
・『別段に軽い』

まとめ

まとめ

2つの言葉の意味は同じです。

使い方も同じようなものです。