よく聞くセリフとして「私は凡人なので、たくさん努力してきました」というものがあります。
おそらく、「天才ではないから」というニュアンスが背景にあるのだと思われますが、昔の「凡人」という言葉には他の意味合いがあったようです。
また、同じような言葉として「一般人」というのもあり、それらの違いは微妙です。
この記事では、「凡人」と「一般人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「凡人」とは?
「凡人」とは、文字通り「平凡な人」という意味です。
対義語として「天才」があるように、「突出した才能が無い人」と言うこともできます。
しかし、以前は「凡人」には「身分が高くない人」つまり、平民や庶民と言う意味で使われていました。
それが現在では、身分と言うよりは才能に関する優劣を示すようになっています。
英語では「ordinary people」が近いと考えられます。
「一般人」とは?
「一般人」とは、文字通り「一般の人」と言う意味です。
この時の「一般」とは、対義語が「特殊」であるように、「他の人と違うところが無い」とも言えます。
つまり、「一般人」とは、「アンケートを取ったら一番多い集合に分類される人」と言い換えても良いでしょう。
結果として、より多くの人にアピールしたいならば「一般人」をターゲットにするべきだということになります。
それを重要視すると、「一般人」は常に重要な集合だと言っても良いでしょう。
英語では「common people」が近いでしょう。
「凡人」と「一般人」の違い
「凡人」と「一般人」の違いを、分かりやすく解説します。
これらの言葉は、「突出したものを持っていない普通の人」という意味で使用される言葉ですが、使われる時のニュアンスはかなり違います。
大きな違いは「凡人」が「中庸のレベル」であることを表しているのに対して「一般人」は「世の中に一番多いレベル」であることを示しているということです。
言い換えれば、「凡人は」「才能や能力が普通」であり、「一般人は」「一番多い集合の普通の人」と言えます。
「凡人」の例文
「凡人」の例文は以下のようになります。
・『凡人が天才に肩を並べるためには並外れた努力が必要です』
・『自分たちのような凡人には天才の苦労は分かりません』
「一般人」の例文
「一般人」の例文は以下のようになります。
・『一般人が一番気にするのは普通であることです』
・『日本において、一般人の英語のレベルは他の国に比べて低いと言えます』
まとめ
この記事では、「凡人」と「一般人」の違いを、解説してきました。
「普通の人」というのは便利な言葉ですが、よく考えてみると「普通」というのは、本当は「普通でない」ことがわかります。
つまり、どんな人にも他の人には無い何かを必ず持っています。
それは一般的には評価されないものであったとしても、その時が来れば必ず役に立つものです。
それを信じることが重要でしょう。