「脱却」と「脱出」の違いとは?分かりやすく解釈

「脱却」と「脱出」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「脱却」「脱出」の違いを分かりやすく説明していきます。

「脱却」とは?

「脱却」とは?

「脱却」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「脱却」「だっきゃく」と読みます。

「脱却」「古い考え方や欠点などを捨て去ること」という意味があります。

例えば、会社のルールがとても古く、現状とそぐわない場合は、古いルールを捨てる必要があります。

このような時、「古いルールから脱却する必要がある」などと言います。

他にも、「アナログ的な考えからから、脱却できない」「男尊女子的な思想から脱却できない」などと言う使い方ができます。

また「脱却」には「よくない状態から抜け出すこと」という意味があります。

例えば、借金に苦しんでいる人が、自己破産などをした結果、借金苦を抜け出すことができた場合は、「借金苦を脱却することができた」などという文章にできます。

他にも、「ピンチを脱却するための秘策を思いつく」、とか、「ヒーローの出現により、危機を脱却できた」などという文章を作ることができます。

「脱出」とは?

「脱出」とは?

「脱出」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「脱出」「だっしゅつ」と読みます。

「脱出」は、「危険な場所や好ましくない状態から抜け出すこと」という意味があります。

例えば、ヘビが沢山いる洞窟から抜け出すとき、「ヘビがいる洞窟から脱出する」と言うことができます。

また、冬の寒い朝は、なかなか暖かい布団から抜け出すことができません。

しかし、何とか気合を入れて布団から出たとき、「ようやく寝床を脱出できた」などと言うことができます。

さらに、酒浸りで、アルコール依存症になっている人が、禁酒を決意するとき、「アルコール依存症の状態から脱出するため、禁酒する」などという文章にできます。

他にも、「敵のアジトを脱出する」「袋小路を脱出する」などという文章を作ることができます。

「脱却」と「脱出」の違い

「脱却」と「脱出」の違い

「脱却」「脱出」の違いを、分かりやすく解説します。

「脱却」「古い考え方や欠点などを捨て去ること」、また「よくない状態から抜け出すこと」という意味があります。

という意味があります。

一方、「脱出」は、「危険な場所や好ましくない状態から抜け出すこと」という意味があります。

「脱却」「よくない状態から抜け出すこと」「脱出」の持つ意味はとても似ているため、言い換えることもできます。

ただし、「脱却」には、古い考え方や欠点などを捨て去ることという意味があるという違いがあります。

苦しみやピンチから抜け出すときは、「脱却」「脱出」の両方の言葉を使うことができますが、古い考えを捨てるような場面では「脱却」を使うようにしましょう。

まとめ

まとめ

「脱却」「脱出」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、意味が重なる部分がありました。

しかし、「脱却」には「古い考えを捨てる」という意味があるという違いがあることを知り、2つの言葉を使いわけてみてはいかがでしょうか。