この記事では、「鷹揚」と「おおらか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鷹揚」とは?
「鷹揚」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「鷹揚」は「おうよう」と読みます。
「鷹揚」は、「おっとりとして上品な様子。
ちいさなことにこだわらず、ゆったりしている様子」という意味があります。
もともとは、鷹が悠然と空を飛ぶ様子から、この意味が生まれています。
例えば、誰かと取引をするときに、ちいさなことにこだわらず、ゆったりと交渉しようとしている時、「取引に対して、鷹揚に構える」などと言うことができます。
また、おっとりして上品な様子の人を見たとき、「あの人は鷹揚な人だ」などと言い表すことができます。
他にも、社員の言動に対して、いちいちピリピリしたりせず、ゆったりしている社長などの様子を、「鷹揚な態度を崩さない社長」などと言うことができます。
ちいさなことにこだわらずに、ゆったりしている様子の人を見たとき、「鷹揚」という言葉を使ってみましょう。
「おおらか」とは?
「おおらか」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「おおらか」は「大らか」と漢字表記します。
「おおらか」は「心がゆったりとして、こせこせしない様子」という意味があります。
誰かと話しているときに、相手の心がゆったりしていて、こせこせした雰囲気がないと感じることがあるかもしれません。
このような時、「大らかな人」と言うことができます。
また、ゆったりとした話し方をする人は、「おおらかな話し方をする人」と言い表すことができます。
さらに、子供がゆったりとしていて、こせこせしていないのはいいものの、人にだまされそうで心配だというとき、「子供がおおらかすぎて、ひとにだまされないか心配だ」などという文章にできます。
他にも、「私の彼はおおらかで、何を言っても怒らない」などという文章を作ることができます。
「鷹揚」と「おおらか」の違い
「鷹揚」と「おおらか」の違いを、分かりやすく解説します。
「鷹揚」は、「おっとりとして上品な様子。
ちいさなことにこだわらず、ゆったりしている様子」という意味があります。
一方「おおらか」は「心がゆったりとして、こせこせしない様子」という意味があります。
基本的に、どちらも言葉も、ゆったりとしていて、こせこせしていないことを意味する言葉で、同義語と言えます。
そのため、同じ場面でどちらの言葉も使うことが可能です。
ただし「鷹揚」は「鷹」の様子から生まれた言葉のため、「鷹」を連想するような、大人物に対して使うと、さらにしっくりくるかもしれません。
大物でありながら、心がゆったりしていてこせこせしていない人に対して、「鷹揚」という言葉を使い、それ以外の人に対しては「おおらか」を使うといいのではないでしょうか。
まとめ
「鷹揚」と「おおらか」の違いについて見てきました。
基本的に同じ意味を持つ同義語だということが分かりました。