見るという行為の中でも度合いを強めて行うものが存在します。
いろいろな表現がありますが、今回は『観察』と『洞察』についての違いを詳しく見ていきましょう。
この記事では「観察」と「洞察」の違いを分かりやすく説明していきます。
「観察」とは
まず、この単語の意味は『物事などの状態の変化や状態を客観的に見ていくこと』という意味を指す言葉です。
小学生の時の夏休みの『観察日記』や理科の実習で顕微鏡などを使って『観察』をしたことを思い出すとイメージが湧きやすい言葉です。
ポイントは客観的に見ていくという部分にあり、できるだけありのままの状態や変化を注意深く認識して記録をするということが重要な言葉になっています。
これは上記の研究や授業など以外にも使うことができます。
例えば仕事で管理職の人間が部下やチームの業務や成績を客観的に理解して次のアクションを取る為にまずは『観察』をすることがとても重要です。
例えば『1課の業務内容をじっくりと観察する』などが主な使われ方として挙げられます。
「洞察」とは
さて『洞察』とはどいう意味でしょうか。
これは『物事などをよく観察したうえで、その本質を見抜くこと。
物事の奥深くまでしっかりと見通すこと』という表現です。
この言葉のポイントは本質を見抜く、見通すという部分にあります。
表面的な部分だけに着目するのではなく、その裏や奥にあるものをしっかりと捕えようとするという意味がありますので、物事を見るという行為の中ではとてもレベルの高いことがうかがえるのではないでしょうか。
例えば、友達や家族の声のトーンや顔色などが普段と違っている場合はその理由がどうしてなのかの奥にある部分を見抜く目が働くのは誰しもが経験されたことはあるのではないでしょうか。
『相手の表情や声から心理を注意深く洞察する』というのはこの様な場合に使われるものです。
「観察」と「洞察」の違い
この二つの違いはじっくりと注意深く見るという部分は同じですが、『変化や状態など表面上の部分を客観的に見る』のか『奥にある本質の部分を見抜くこと』なのかではっきりと分けることができます。
つまり、『観察』よりさらに深く進んだ行為が『洞察』ということになります。
なかなか違いを付けることができない場合は漢字に着目するとより分かりやすいです。
『観察』は『観る』という文字から目に映る客観的な情報をとらえる行為であり、『洞察』の『洞』は深く暗い洞窟やトンネルの先を見抜くような見方をする行為という形で意味を理解していただくと間違いありません。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は『観察』と『洞察』という言葉の違いを見ていきました。
物事を客観的にとらえて本質を見抜くというのはとても難しい行為です。
『察』という感じが使われている2文字の言葉はこれ以外にも『考察』『視察』『推察』など様々あります。
是非違いをじっくりと『観察』して頂き、それぞれの意味を理解する『洞察力』を磨いてみてはいかがでしょうか。