他人の世話を焼くことが好きな人がいます。
そのことを、「おせっかい」と言いますか、それとも「世話焼き」と言いますか。
この記事では、「おせっかい」と「世話焼き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おせっかい」とは?
かえって迷惑になるような余計な世話を焼くことです。
また、そのような人や様子のことを言います。
「世話焼き」とは?
人の世話を焼くのが好きなことです。
世話好きとも言います。
また、必要以上に面倒見たがるという意味です。
世話人のことを言うときもあります。
「おせっかい」と「世話焼き」の違い
「おせっかい」と「世話焼き」の違いを、分かりやすく解説します。
「おせっかい」と「世話焼き」は、両方とも他人の世話を必要以上に焼くという意味では同じですが、なぜそのようなことをするのかという理由や、世話を焼く程度が違います。
「おせっかい」は、相手を思いやっているかどうか不明であり、むしろ嫌がらせに近いほど、出しゃばり過ぎているような行動、言動になります。
かえって相手に迷惑をかけていて、印象は良くない言葉です。
「世話焼き」は、純粋に世話を焼くことが好きで、進んで人の心配をし、面倒を見ています。
たまに世話が行き過ぎる場合もありますが、相手のことを心配していることが伝わるため、憎めないぐらいの程度です。
また「世話焼き」は好んで世話を焼くという意味があるため、自分の性格を表すときにも使います。
「おせっかい」の例文
「おせっかい」の例文を紹介していきます。
・『私はできるだけ彼を手伝いましたが、おせっかいだと思われていないか不安です』
「おせっかい」は悪い印象なため、そう思われないように気を付ける人が多いでしょう。
・『あなたがおせっかいしたおかげで、あの二人は喧嘩になっています』
余計なことを言い過ぎると、喧嘩などトラブルが起きる可能性もあります。
・『彼女は他人の子育ての仕方にいちいち文句を言ってくる、おせっかいおばさんです』
何の事情も知らないけれど、他人の家庭のことに口をはさみ、人を傷つける人は「おせっかい」と思われ、心配してくれてありがとうと思われることはないでしょう。
「世話焼き」の例文
「世話焼き」の例文を紹介していきます。
・『私は世話焼きなため、あの子どもを放っておけません』
「世話焼き」は世話好きという意味なため、自分の性格について使うこともあります。
・『あなたが世話焼きだったおかげで、彼女と結婚できました』
「世話焼き」に対して、初めは少し迷惑に思うことがあっても、良い結果に恵まれることもあるでしょう。
・『彼女は世話焼きで鬱陶しいときもありますが、私たちのことをいつも考えてくれています』
世話焼きは嫌われてしまうこともありますが、本当に相手のことを思いやっていれば、いつか相手にも伝わるでしょう。
まとめ
「おせっかい」と「世話焼き」は両方とも他人に世話を焼き過ぎているという意味では同じですが、なぜそのような世話を焼いているのかという理由、程度が違います。
「おせっかい」は世話を焼く自分に優越感を感じているだけで、他人のことを思いやっているかどうかは分からず、嫌がらせにも思われます。
「世話焼き」は世話を焼くことが純粋に好きな人で、相手への配慮もあるためどこか憎めませんが、鬱陶しがられることもあります。
大事な人がいたら、守りたくなり、つい余計な口出しをしてしまいますが、それが「おせっかい」と思われるか、「世話焼き」と思われるかは自分次第でしょう。
断られているのに押し付けたり、その日会ったばかりの人にデリカシーのないことを言ったりするのは、「おせっかい」と思われます。
世話を焼くときは、自分の感情を優先せず、いつも相手の感情を考えるようにしましょう。