この記事では、「気質」と「基質」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気質」とは?
「気質」の意味と使い方について紹介します。
「気質」の意味
「気質」は「きしつ」または「かたぎ」と読みます。
意味は「気立て・気性」「中国で気によって形成される、人間固有の性質のこと」「心理学で、個人の性格を形成する感情的傾向のこと」です。
「気質」の使い方
「気質」は、その人が生れ付き持っている性質のことを言いいます。
「生まれ付き」ですので、育った環境や経験などには影響されず、その人が持つべきして持った性質のことを表します。
「気質」の由来は、「模・形木(かたぎ)」と呼ばれる、布や紙に反転させて模様を染め付ける時に使われる、原版から来ていると言われています。
「形木」は、「技芸の基準やお手本」という意味で使われる様になり、ここから転じて「態度・性質」という意味でも使われる様になったのです。
「形木」は「気質」とも書かれる様になり、現在まで引き継がれています。
「気質」は「職人気質(しょくにんかたぎ)」という言葉にも使われますが、こちらの「気質」は、「ある職業の人に共通する性質」という意味になります。
「基質」とは?
「基質」の意味と使い方について紹介します。
「基質」の意味
「基質」も「きしつ」と読みます。
意味は「酵素の作用を受けて化学反応を起こす物質のこと」「細胞間にある物質」「染色糸を取り巻く物質」「細胞内で構造物の間を埋めているもののこと」です。
「基質」の使い方
「基質」は、化学用語で、酵素が働きかけて反応を起こす対象の物質のことを言います。
他の物質と反応して、違う物質を生成することを言います。
意味が非常に難しく、化学の授業などで使う言葉で、日常会話で使われることはまずありません。
「気質」と「基質」の違い!
「気質」は「その人が生まれ付き持っている性質のこと」です。
「基質」は「酵素の作用により化学反応を起こす物質のこと」です。
まとめ
今回は「気質」と「基質」の違いをお伝えしました。
「気質は人の性質」、「基質は科学用語」と覚えておきましょう。