住宅以外の建物にはいくつか種類があり、「納屋」や「小屋」などがあります。
この記事では、「納屋」と「小屋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「納屋」とは?
「納屋」とは、住宅とは別に建てられた物置小屋のことを言います。
農家では農機具や農作物などを入れておく小屋を指します。
また、漁村では漁業で使う船や網、またはその道具類などを収納している小屋のことを「納屋」と言っています。
他にも、若い漁師を寝起きさせる小屋として利用することもあります。
ちなみに、漁師が作業をしたり、漁のために寝泊まりする小屋のことは「番屋」などと呼ばれています。
「小屋」とは?
「小屋」とは、小さくて簡素な造りの家のことを言います。
また、仮に建てた小さな建物のことです。
他には、家畜や穀物などを入れておく建物も「小屋」と呼んでいます。
それ以外では、昔、藩邸や城中にあった藩士の住宅も「小屋」と呼んでいました。
例としては、『山小屋』、『芝居小屋』、『犬小屋』、『作業小屋』、『うさぎ小屋』または、『掘っ建て小屋』などがあります。
『うさぎ小屋』は、日本の狭い住宅事情のことを指して、外国人からこう呼ばれたことがありました。
これは日本のすべての家に対して言っていることではなく、あくまでも集合住宅の中でも、狭小住宅に対してそう呼ばれていたようです。
また、『掘っ建て小屋』は、基礎がなく、穴に柱を直接埋め込んだ粗末な家のことを言います。
これらのように、「小屋」にはいろいろな種類があり、その建て方や使用する目的などによって、それぞれの呼び方が付けられています。
「納屋」と「小屋」の違い
「納屋」と「小屋」の違いを、分かりやすく解説します。
「納屋」は、物置小屋のことを言います。
「小屋」は、小さな建物を総称しているので、幅広い解釈ができます。
そのため、「納屋」も「小屋」の一つになります。
どちらも物を収納する目的の他にも、そこで寝泊まりをしたり、作業をしたりする場所としても利用しています。
「納屋」は農業や漁業などの目的で利用されることが多いようです。
なので、「小屋」と呼ぶよりも、「納屋」と言った方が分かりやすいかもしれません。
まとめ
収納を目的とした建物では、他にも「倉庫」や「物置」などがあります。
「物置」は、当分使わないような物を収納しておく場所や小屋と言う意味があります。
一方、「倉庫」は商品や品物などを保管しておく建物です。
「物置」は、一般家庭にあるような本宅の外にある、収納する小さな小屋がイメージしやすいかもしれません。
また、「倉庫」は、ビジネス目的の商品などを入れておく、大きな建物と言う印象があります。
昔は「蔵」が多く利用されていましたが、「倉庫」と「物置」の両方の役割を果たしていたようです。
「納屋」や「小屋」、あるいは、「倉庫」や「物置」など、収納目的の建物の種類はいろいろとあります。
それぞれの違いを知っておくことで、これらの建物を利用する時に役立つかもしれません。