この記事では、「言葉足らず」と「舌足らず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「言葉足らず」とは?
説明が充分ではなく相手が意味を理解できていない、または誤解が生じるような余地があることを言います。
この言葉は話し手に対して使われる表現です。
日常でも使われる言葉ですが、ビジネスシーンなどのフォーマルな場面においても良く使われる言葉です。
なにかの問題が起こった場合に「言葉足らずで申し訳ありません」などと謝罪したりします。
これは、自分の説明不足によって相手が誤解をしてしまった、または失敗の原因になったなどの場合にこのような言葉を添えて謝罪することが多いです。
これは、自分の説明不足であることを全面的に認めている状態です。
もし、間違った説明をしてしまった場合にはこの言葉は使用できません。
あくまで、説明をし忘れてしまった場合や、説明が不足していた場合にのみ使えます。
「言葉足らず」の使い方
この言葉はネガティブ、あまり自分を表現する時に使うことは避けた方がよいです。
“私は言葉足らずな性格なので、よく相手に誤解をされてしまう”という言い方をする人もいますが、“無口”や“話すことが苦手”といった方が印象が良いです。
「言葉足らず」は他人への思いやりがない、といった意味合いもありますので、人によってはそのような性格を開き直って言っているのかと誤解されかねません。
「舌足らず」とは?
舌の動きが滑らかでなく、話す言葉がはっきりしないことです。
また、二つ目の意味として、言葉数が足りず、十分に物事について言い尽くせていないことを言う場合もあります。
二つ目の意味としては「言葉足らず」と同じ意味で使用することができます。
しかし、一般的に「舌足らず」の意味としては一つ目の方が周知されています。
「舌足らず」の使い方
“あの人は舌足らずなしゃべり方だ”というように、滑舌が悪い人に向けて言う場合が多いです。
少し子供のように幼い印象にもなり、あまり言われていい印象はありません。
稀に、子供のような話し方でかわいい、という意味でそのような表現をすることもありますが、親しい間柄の人以外にはあまり使わない方が良い言葉です。
二つ目の意味としては、「言葉足らず」と同じ使い方ができます。
「言葉足らず」と「舌足らず」の違い
「舌足らず」は二つの意味があるため、話す言葉が滑らかでなく聞き取りづらい、という意味は全く違う意味です。
説明が不十分といった意味での使い方では、特に二つの言葉に違いはありません。
ただ、「舌足らず」のほうにはもう一つの意味もあるので、「言葉足らず」よりも口の機能的な問題も含まれている印象を受けます。
ビジネスシーンで使用するには「言葉足らず」の方が向いています。
まとめ
今回は日常でもよく耳にする言葉を解説しました。
「舌足らず」では「言葉足らず」と同じ意味の使い方はあまりされないので、相手によっては理解されにくい言葉かもしれません。