この記事では、「発言」と「発表」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発言」とは?
言葉を発すると書いて「発言」。
その意味の通り、言葉を出すこと、口頭で意見を述べることを意味する言葉です。
自分の思いや感情、考えなどを他者に伝えることを目的とした言葉で、単に会話中の言葉を「発言」とは言いません。
このような意味から「発言」は、「語る」や「口述」、「声明」、「申告」、「陳述」、「物申す」などと言い換えることができます。
また、「発言」の対義語は、黙り込むことを意味する「沈黙」です。
「発言」の使い方
「発言」には、「発言する」や「発言を求める」、「発言を許される」などといった使い方のほか、「発言力」や「発言者」、「発言権」、「強気な発言」などといった言葉もあります。
「発表」とは?
表に発すると書いて「発表」。
その意味の通り、「発表」には、世間一般に知らせること、表向きに知らせること、といった意味があります。
「発表」は、広範囲に伝えることを目的とし、基本的には人々がまだ知らないようなことを初めて知らせることを示す言葉です。
また、「発表」の手段は限定されることはなく、言葉や文章など、その人に応じた方法で行われます。
このような意味から「発表」は、「公表」や「公布」、「公開」、「表明」、「記載」、「プレゼン」などと言い換えることができます。
「発表」の使い方
「発表」は、「発表する」といった使い方のほか、「発表会」や「重大発表」、「電撃発表」、「当選発表」、「結果発表」などといった言葉もあります。
「発言」と「発表」の違い
「発言」は、自分の思いや感情、考えなどを言葉に出し相手に伝えることを意味する言葉に対し、「発表」は、広範囲に情報を伝えること。
しかも、新しい情報や初めての情報を伝えること意味します。
このような違いがあるほか、「発言」は必ず自分の言葉で行われるものとなりますが、「発表」の場合は、言葉に限らず文章でも行うことが可能です。
他者に何かを伝える行為という意味では同じ意味を持つ「発言」と「発表」ですが、その内容や方法などに明確な違いがあります。
「発言」の例文
・『彼は、本当にばかげた発言をする人だ。』
・『昨夜は、ぶしつけな発言をしてしまい大変申し訳ございません。深く反省しております。』
・『部内のミーティングでは、いつも同じ人ばかり発言しているような気がする。』
・『発言する場合は、挙手をお願い致します。』
「発表」の例文
・『今度、娘のピアノの発表会があります。』
・『今回、私にこのような発表の機会を与えてくださり感謝しております。』
・『いよいよ、年末ジャンボ宝くじの当選発表です。』
・『有名芸能人カップルが結婚すると電撃発表し、驚きました。』
まとめ
以上が「発言」と「発表」の違いです。
日常的に用いられる言葉となるため、使い方を間違えないよう、より注意が必要な言葉となります。