この記事では、「不十分」と「不充分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不十分」とは?
「不十分」は、人間が数値でそのものの容量が少ないと認識することができ、必要なだけの量がないことを意味します。
「十分」という言葉が、人間が認識でいる数値で言う100パーセントのことで100パーセントの容量を満たすのが「十分で」それに満たないのが、「不十分」です。
「不充分」とは?
「不充分」は、数値云々ではなく、単に物などが多いか少ないかで、多い物を「充分」と呼び、足りていると呼び、足りていない物を「不充分」とよびます。
「不充分」は、数値化されてない状態なので量に関しては目視で見てどう思うかです。
「不十分」と「不充分」の違い
「不十分」と「不充分」の違いは、感覚的に少ないと述べるか、具体的な数値などで少ないのでは?と述べるかです。
「不充分」は数値化できる分、具体性があり、「不充分」は感覚的に少ないことを指すので数値化はできません。
「不十分」の例文
・『その証拠は、不十分である』
この例は、証拠とという物が具体性に掛けており、ふさわしくないという例です。
「不十分」は、明確に少ないと言い切るため、あえて、証拠という物に対して具体性がないと言い切る場合、「不十分」と述べ、「不充分」とは漫画などでは記載しません。
何故なら、「不充分」とした場合、進言した人物も証拠に関してフワッとした物の言い方で証拠が少ないのでは?と述べているからです。
「不充分」の例文
・『PCのカスタマーセンターの対応が不充分では?』
この例は、フワッとした物の言い方で、断言せずにカスタマーセンターの対応のまずさを指摘しています。
フワッとしているが故、言ってしまえば、何故カスタマーセンターに対してクレームなどが来ているかなどの問題も分かっていない可能性があり、要はどこが駄目だということを言うことができないのです。
まとめ
「不十分」と「不充分」の違いは、具体性にあり、「不十分」は具体性があり、何が不足しているかを述べています。
その為、「不十分な対応」という言葉があった場合、その根拠を示すのが「不十分」です。
逆に根拠を示さずとりあえず、対応がまずかったのでは?とする場合、「不充分」でこのケースの場合、根拠を示す必要性は無いのですが、根拠がない駄目だしは職員のやる気に関わるため、あまり望ましい行為ではありません。
なお、両者の言葉は元々は、違いは無かったのですが、だんだんと違いが表れ始め、「不十分」は精神的にそう思うことであると結論付けられ、「不十分」側は根拠がある言葉に使用されているという実績から両者には実は違いがあるという認識に変わりました。
その為、今現在では、「不十分」は根拠がある問題提起、「不充分」は精神的にそう思うというあいまいな問題提起だとするのが良いでしょう。
ですので、これらの違いは書面上での表記において、根拠がある、根拠がない精神論だとするのが良いです。