「不祥事」と「コンプライアンス違反」の違いとは?分かりやすく解釈

「不祥事」と「コンプライアンス違反」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「不祥事」「コンプライアンス違反」の違いを分かりやすく説明していきます。

「不祥事」とは?

「不祥事」とは?

「不祥事」とは「ふしょうじ」と読み、関係者にとって不都合な事件、事柄を言います。

不祥(ふしょう)とは 不吉であること。

また、運の悪いこと。

不運を言います。

「不祥事」に似ている言葉に「凶事」(きょうじ)があります。

縁起の悪い出来事。

不吉な事を言います。

「凶事」「地震、洪水と凶事が続いた」という使いかたをします。

凶の漢字は、わざわい、人の死に関して用いる語です。

「凶事」が多くの人にとって、「不吉な事」を意味するのに対し「不祥事」は、ある「特定の関係者」に対して使用します。

「不祥事」の使い方

「会社で、前代未聞の不祥事が発覚した」
「横領という不祥事が起きてしまった」

「コンプライアンス違反」とは?

「コンプライアンス違反」とは?

「コンプライアンス」は(compliance)という英語が語源となっており、法令遵守という意味です。

企業がルールに従って公正・公平に業務を遂行することを言います。

企業では、「社内規則」「業務マニュアル」
を代表とした、規則、決まりごとを守り経済活動を行うこと「コンプライアンス」という言葉に込められています。

よって、「コンプライアンス違反」は、法令を遵守できず、違反することを言います。

「コンプライアンス違反」で代表的ものに
「賃金の未払い」
「長時間労働」
「パワハラ、セクハラ」
「業務文章偽造」
「個人情報漏洩」などが挙げられます。

企業が「コンプライアンス違反」した場合どのようなデメリットがあるかというと、 損害賠償を請求されたり、社会的信用が落ちることより、株価が下がったり、売り上げの減少が見られます。

「コンプライアンス違反」の使い方

「コンプライアンス違反は往々にして見られる」
「コンプライアンス違反になるかもしれない、と思いながらも中断できずにいた」

「不祥事」と「コンプライアンス違反」の違い

「不祥事」と「コンプライアンス違反」の違い

「不祥事」は、一般社会において信用・信頼を失う行動をしてしまった場合に使用 「コンプライアンス違反」は企業において、法令を違反した場合に使用という違いがあります。

「不祥事」は、個人、団体において広く使われることに対し、「コンプライアンス違反」は、企業に特定されます。

「企業の不祥事」と表現されるものの中に、「コンプライアンス違反」が含まれます。

また、「不祥」という言葉の範囲が曖昧なものに対し、「コンプライアンス違反」は、規定や規則に違反するというはっきりとした根拠があることも特徴です。

まとめ

まとめ

この記事では、「不祥事」「コンプライアンス違反」の違いを説明しました。

「不祥事」は、企業に問わず、一般社会において信用・信頼を失う行動をしてしまった場合に使用 「コンプライアンス違反」は企業において、法令を違反した場合に使用という違いがあります。

2つの言葉の違いを知って、言葉の表現を豊かにしましょう。