この記事では、「人でなし」と「ろくでなし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人でなし」とは?
「人でなし」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「人でなし」は「ひとでなし」と読みます。
「人でなし」は、「人間らしい心を持たず、恩義や人情をわきまえないこと。
またその人」という意味があります。
誰かに恩義を受けているのに、平気で裏切るような人がいた場合は、その人を「人でなし」と言うことができます。
例えば、会社の上司に可愛がられて、良い役職に引き立ててもらったのに、自分の出世の邪魔だからと、上司を裏切るような画策をした場合、「恩を受けた上司を裏切るなど、人でなしの行いだ」などと言われるかもしれません。
さらに、罪のない人を殺すような殺人犯のことを、「この殺人犯は、人でなしだ」などと思うかもしれません。
他にも、「人でなしの俺が、親になど慣れるだろうか」、また「人でなしに囲まれた、過酷な職場環境」などという文章を作ることができます。
「ろくでなし」とは?
「ろくでなし」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ろくでなし」は、「のらくらしていて、役に立たない者」という意味があります。
ちなみに「のらくら」には、「怠けて遊んでいること。
その人」という意味があります。
そのため、怠けて遊んでいて、何の役にも立たないような人がいる時、「ろくでなし」と呼ばれます。
例えば、子供がいるのに、生活費も入れずに遊んでばかりいる親がいる場合、「あの親はろくでなしだ」などと呼ばれるかもしれません。
また、ギャンブルばかりをしていて、正職につかない人を見て、周囲の人が「あの人はギャンブル狂のろくでなしだ」などと噂するかもしれません。
さらに、役に立たない人だと思っていたが、家族の危機を救うような活躍を見せた場合、「ろくでなしだと思ったが、我が家の救世主だった」などという文章を作ることができます。
「人でなし」と「ろくでなし」の違い
「人でなし」と「ろくでなし」の違いを、分かりやすく解説します。
「人でなし」は、「人間らしい心を持たず、恩義や人情をわきまえないこと。
またその人」という意味があります。
一方で「ろくでなし」は、「のらくらしていて、役に立たない者」という意味があります。
どちらもネガティブな印象の人を指す言葉になります。
「人でなし」は人の心を持たず振舞う人で、最近では「サイコパス」など呼ばれるタイプの人を指す言葉と言えそうです。
一方で、「ろくでなし」は、遊んでばかりいる役に立たない人のため、「遊び人」と呼ばれるタイプの人と言えるかもしれません。
このように「人でなし」と「ろくでなし」は、違うタイプのネガティブな印象の人を意味する言葉になります。
まとめ
「人でなし」と「ろくでなし」の違いについて見てきました。
2つの言葉が意味する人は、違うタイプの人だとわかりました。
2つの言葉の意味と違いを知ることで、身近な人を呼び分けることができそうです。