この記事では、「肌布団」と「掛け布団」の違いを分かりやすく説明していきます。
「肌布団」とは?
肌布団は、はだぶとんという読み方をする言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば直ぐに分かる事ですが、はだとか物の表皮といった意味がある肌の漢字に、ふとんという意味の布団の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
以上の事から肌布団は、薄手の布団を表すのです。
「肌布団」の使い方
肌布団は、通常の布団よりも薄い布団を表現する言葉として使われています。
薄い羽毛布団は勿論、タオルケットの様に1枚だけ掛けて文字通り肌に接する様な寝具を表す言葉として使用されているのです。
なので基本的に夏場に寝具として1枚だけ使用する様な薄手の布団に対し、この肌布団という言葉が使われています。
はっきりとした基準がある訳ではないですが、主に夏場に使用されて重量が0. 5キロ前後の薄手の布団を肌布団と表する事が多いです。
「掛け布団」とは?
掛け布団は、かけぶとんという読み方をすべき言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、かけるといった意味を持っている掛けの文字に、布地を縫い合わせた中に、綿や羽毛を詰め込んだ寝具といった意味を有する布団の文字を加える事で誕生した言葉です。
だからこそ掛け布団は、寝る際に身体の上に掛ける布団を示します。
「掛け布団」の使い方
掛け布団は、身体の上に掛けて眠る布団を表現する言葉として用いられているのです。
とはいえ夏場に使用する様な薄手の軽い布団ではなく、冬場に使用する様な厚みにある布団に対してこの掛け布団という言葉を用いています。
明確な基準が設けられている訳ではありませんが、掛け布団は冬場に活用される事が多く、重量は1. 5キロ前後以上の物が多いです。
「肌布団」と「掛け布団」の違い
肌布団と掛け布団の文字表記を並べると、最初に肌という文字が付くか掛けという文字が付くかという明確な違いがある事に気付く事が出来ます。
ですがその後に続くのが共に布団という文字であり、布団の種類を表す言葉である点がややこしいと言えます。
ただし肌布団は、主に夏用の掛け布団として使用される、薄手で非常に軽い布団を表すのです。
一方の掛け布団は、主に冬場に身体の上に掛ける寝具を示す言葉で、厚みがあって重量が1. 5キロ前後以上の重さを持つ布団に用いられる言葉となっています。
「肌布団」の例文
・『昨夜はかなり涼しかったのに、肌布団1枚で寝たせいで風邪を引きました』
「掛け布団」の例文
・『日中に掛け布団を干したお陰で、昨夜は気持ち良く寝られました』
まとめ
2つの言葉は、布団という同じ漢字が使用されている言葉である事からも分かる様に、布団の種類を表す言葉同士です。
所がその前の言葉は、それぞれ肌に掛けという違いがあるので表現する意味合いには相違点が生じています。
まず肌布団は、夏場に利用する様な薄手でかなり軽い布団を表す言葉として使用されています。
対する掛け布団は、基本的に冬場に使われ重量が1. 5キロ前後ある様な厚手の布団を示す際に用いるべき言葉です。