この記事では、「定説」と「通説」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「定説」とは?
「定説」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「定説」は「ていせつ」と読みます。
「定説」は「一般に認められていて、確定的であるとされている説」という意味があります。
例えば、何かの発祥について、いくつかの説がある時、中でも一般に認められていて、確定的だと思われている説を「定説」と呼びます。
AとBという説がある時、一般的に認められている説がAだった場合は、「定説はAだよね」などと言うことができます。
逆に、自信満々にある説を語っている人がいるものの、その説は世間的には認められておらず、少数の人が言っているだけだという場合は、「それは定説ではないよね」と言うことができます。
「まだ、定説とは呼べない」、「定説になるには、エビデンスが必要だ」などという文章を作ることができます。
「通説」とは?
「通説」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「通説」は「つうせつ」と読みます。
「通説」は、「世間一般に通用している説」という意味があります。
世間的には、その説が正しいという人が多数派の場合、「通説」と呼ばれます。
広く知られていて、ほとんどの人が知っているため、話が通じる説になります。
ただし、見落とした前提があったり、論理的に破綻している部分が見られるなど、「通説」は、確実な説とは言い切れないものが多く、学者が支持することが少ないという特徴があります。
例えば、誰もが知る説は「通説」と呼ばれますが、学者が認めていないという状況を文章にすると、「それは確かに通説だが、支持する学者はほとんどいないのも事実だ」などとなります。
他にも、「みんなが信じたくなる説は、通説になりやすい」などという文章にすることができます。
「定説」と「通説」の違い
「定説」と「通説」の違いを、分かりやすく解説します。
「定説」は「一般に認められていて、確定的であるとされている説」という意味があります。
一方「通説」は、「世間一般に通用している説」という意味があります。
どちらも、一般に認められている説ですが、信頼度でいえば、「定説」の方が高くなります。
基本的に学者を含めた誰もが正しいとしているのが「定説」で、「通説」は、学者の支持がないことが多くなっています。
語り継ぎやすいような面白さがある「通説」は、世間一般に広まりやすいのですが、実はエビデンスがないものも少なくありません。
このように、「定説」と「通説」は、信頼できる説かどうかという違いがあり、「定説」の方が信頼度が高いということになります。
まとめ
「定説」と「通説」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
頭から信じても大丈夫なのは「定説」で、疑ってみた方がいいのが「通説」というように覚えておくといいかもしれません。