この記事では、「建設」と「建築」の違いを分かりやすく説明していきます。
「建設」とは?
「建設(けんせつ)」とは、「ビル・家屋などの建物や道路・橋・港湾などの施設(インフラ)を新たにつくること」を意味している言葉です。
「建設」という表現は、「建物=ビル・家屋・住宅・事務所など」と「施設・インフラ=道路・橋・港湾・鉄道・ダムなど」の両方をつくる意味合いを持っているのです。
例えば、「この地域に商業ビルの建設をする予定です」や「道路の建設工事が予定よりも遅れています」などの例文で使うことができます。
「建築」とは?
「建築(けんちく)」という言葉は、「ビル・家屋・住宅などの建物を、基礎(土台)から新たに築くこと・その工事」や「基礎部分から作られた各種の建物・家(住宅)やその技術・工法」を意味しています。
「建築」というのは「道路・橋・鉄道・港湾などの施設をつくる意味」を持っておらず、「家屋・ビルなどの建物を土台から新たに築きあげること」を意味している表現なのです。
例えば、「建築物を調査することで当時の社会・文化の特徴を推測できます」や「建物の耐震性能とも関係する建築基準法が改正されました」といった文章で使用されます。
「建設」と「建築」の違い!
「建設」と「建築」も「家屋・ビルなどの建物をつくること」という意味は共通していますが、「建設」のほうが「建築」よりも「建てる対象物の種類が多い」という違いがあります。
「建設」という表現は「建物(ビル・住宅)あるいは施設(道路・橋・港・鉄道など)をつくること」を意味していますが、「建築」というのは「施設をつくることは含まず、ビル・家屋などの建物を土台から築くこと」を意味しているという違いを挙げられます。
「建設(建物+施設)」の概念の中に「建築(建物)」が含まれているのです。
「建設」は英語では“construction”と表記しますが、「建築」は“architecture”と表記するという違いもあります。
まとめ
「建設」と「建築」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「建設」という言葉は「建物や施設(橋・道路など)を新たにつくること」を意味していますが、「建築」という表現は「施設ではなく、ビル・家屋の建物を土台からつくること」を意味している違いがあります。
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