この記事では、「迎える」と「向かえる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「迎える」とは?
「迎える(むかえる)」とは、「人が来るのを待ち受けること・人を招いて呼び寄せること・家族として招くこと」を意味している言葉です。
例えば、「ホテルの前でお客様を迎えました」や「久々に会う友人を迎えました」などの例文で使われます。
「迎える」の言葉は複数の意味を持っている多義語であり、「ある時期が目前に迫る・他人の気持ちや意向を受け入れる・敵の進出を待ち受けて防ぐ」といった意味合いも持っています。
例えば、「誕生日を迎えました」や「敵の攻撃を迎え撃ちました」などの文章で使えます。
「向かえる」とは?
「向かえる(むかえる)」とは「向く(動詞)+える(可能の助動詞)」で構成されている言葉で、「ある場所に向かうことができる・相手と向き合うこと(対面すること)ができる」という意味を持っています。
例えば、「来週の月曜日までにはアメリカに向かえると思います」や「私はどんな相手でも正面から向かえる覚悟があります」といった例文で使用することが可能です。
「迎える」と「向かえる」の違い!
「迎える」という言葉は「一つの動詞」によって成り立っていますが、「向かえる」という表現は「向か(動詞向くの未然形)+える(可能)」によって成り立っている違いがあります。
「迎える」の言葉は「人が来るのを待ち受ける・人を呼び寄せる・ある時が到来する・他人の気持ちを受け入れる」などのいろいろな意味を持っていますが、「向かえる」という表現は「向かうことができる・向き合うこと(対面すること)ができる」を意味しているという違いを指摘できます。
例えば、「旅人を歓迎して迎えました」という文章を、「旅人を歓迎して向かえました」と言い換えると意味が成り立たなくなってしまうような違いがあるのです。
同様に「明日には現場に向かえます」という例文を、「明日には現場に迎えます」と言い換えることはできないのです。
まとめ
「迎える」と「向かえる」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「迎える」とは「人を好意的に待ち受けたり受け入れたりする・ある時期を目前にする」などを意味していますが、「向かえる」は「他者と対面することができる・行くことができる」を意味している違いがあります。
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