この記事では、「談話」と「談笑」の違いを分かりやすく説明していきます。
「談話」とは?
人と話をすることが「談話」【だんわ】という意味になり、人が人と話をするとき、何でも話せるようなごやかな雰囲気にして、話しやすくします。
形式ばらず、お互いに意見を述べやすいよう肩の力を抜いた状態で話し、言えなかったことを相手に伝えるため「談話形式」で首相と大統領が話すときによく使われている言葉です。
「談話」をする相手は自分よりも位が高い人ではなく、肩を並べて話せるような地位の相手となごやかに話し、お互いに壁をなくした状態で話しやすくしては緊張関係にある相手でも意見を述べやすくするわけです。
「談笑」とは?
笑いを交えたて話をするのが「談笑」【だんしょう】と言う意味があり、「談話」よりも明るい雰囲気で人と人が話して、良い雰囲気を作り、より話がしやすくします。
緊張した雰囲気を笑いのある明るい状態にすれば相手も切り出すのが難しい問題も取り上げやすくなりますし、笑いがあるということは家族や友達と話しているような感覚になりますので、友好関係を深めたいと思う相手との対話では「談話」を選びます。
また、この「談笑」ではお互いの健康について家族のことなど相手の近況について伝えてから相手と距離を縮めて本題に入ることも多く、終始楽しい雰囲気のまま対話は終わるわけです。
「談話」と「談笑」の違い
「談話」と「談笑」の違いを、分かりやすく解説していきます。
なごやかな雰囲気で人と話をするのが「談話」で、「談笑」は笑いがあり、明るい雰囲気で話すという意味の違いがあります。
「談話」するときはおおやけにできないことや密かに話すときにも使われていますが、「談笑」はやましいような話ではなく、人に聞かれてもいいような話をするという違いも見られます。
「談話」の例文
・日本の首相と米国の大統領が「談話」し、終始なごやかな雰囲気で話を終えた。
・取引先相手の社長に料亭の一室を借りて「談話」をしようと持ちかけた。
テレビのニュース番組でもよく国のトップ同士が「談話」してお互いに抱える悩みや問題を話し合う場面が流れますが、緊張している雰囲気ではなく、どこかなごやかに会話している姿が印象的です。
二人だけで内密に話をしたいというとき、会社ではなく、料亭やホテルで話をすることもあり、この方がより人前では言いにくいことも話せるようになります。
「談笑」の例文
・私たち家族は夕食が終わるといつもテーブルを囲んで「談笑」する。
・堅苦しい雰囲気を払拭するため私は相手と「談笑スタイル」で話をすることにした。
家族団らんというよりも、終始笑えるような話をして、家族がリラックスした状態で会話を楽しめる時間を過ごそうと思うときに使われています。
また、相手がどうも緊張してしまい、うまく話が進められないときは笑いも取り入れて話せるようなスタイルにすることも大切なのです。
まとめ
どちらも相手と話をするときに使う言葉ですが、その場の雰囲気をなごやかになるような話をするのが「談話」で、笑いもある話し合いのスタイルが「談笑」になります。
また、ビジネスでは「談話」を使う機会が多く、「談笑」は私生活でも使える言葉であると覚えておくといいでしょう。