この記事では、「貯蓄」と「貯金」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「貯蓄」とは?
「貯蓄」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「貯蓄」は「ちょちく」と読みます。
「貯蓄」は「財貨を蓄えること。
またはその財貨」という意味があります。
「財貨(ざいか)」とは「金銭と品物」という意味があります。
お金と金融商品、家や土地、貴金属などを意味すると考えることができます。
そのため、お金を蓄えたり、株や不動産などを蓄えることを「貯蓄」と言います。
高齢者になって働けなくなった時のことを考えて、お金や不動産などを蓄えることを、「働けなくなった時のために、貯蓄する」などと言います。
次に「貯蓄」には、「所得のうち、消費されないで残った部分」という意味があります。
例えば、毎月の給料が50万円で、生活費などの支出が30万円の場合、20万円消費されずに残ることになります。
このような場合、「20万円を、貯蓄に回す」などと言います。
「貯金」とは?
「貯金」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「貯金」は「ちょきん」と読みます。
「貯金」は「金銭を貯めること。
またそのお金」という意味があります。
お金を貯める時、「貯金」と言います。
例えば、豚型の箱に、お金を入れて貯めようとするとき、その箱を「豚の貯金箱」などと言います。
また月々1万円ずつお金を貯めようとするとき、「毎月1万円、貯金する」などと言います。
給料日になると、一線もお金が残っていないようなタイプの人は、「貯金が苦手な人」などと呼ばれます。
次に「貯金」には、「野球などのリーグ戦で、勝ち数が負け数を上回っているときの差」という意味があります。
これは「貯金」の比喩的な使い方になります。
例えば、10勝、5敗の成績のチームは、「貯金5」となり、「今日の試合に勝つと、貯金6になる」などと言います。
逆に、5勝10敗のチームの場合は、「借金5」となります。
「貯蓄」と「貯金」の違い
「貯蓄」と「貯金」の違いを、分かりやすく解説します。
「貯蓄」は「財貨を蓄えること。
またはその財貨」という意味があります。
一方の「貯金」は「金銭を貯めること。
またそのお金」という意味があります。
このように、「貯蓄」は「財貨」を蓄えることを意味し、一方の「貯金」は「金銭」を貯めることという違いがあります。
「財貨」はお金も含みますが、土地や金融商品なども含みます。
このように、お金だけを指す「貯金」と、お金以外の資産も含む「貯蓄」という違いがあります。
お金だけを貯めていく場合は「貯金」という言葉を使い、金融商品や不動産なども蓄えていく場合は、「貯蓄」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「貯蓄」と「貯金」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な違いがありました。
「お金以外の物を貯めているかどうか」で、どちらを使うかを選ぶことができそうです。