この記事では、仮想通貨に関する「仕手筋」と「機関投資家」の違いを分かりやすく説明していきます。
「仕手筋」とは?
「仕手筋」とは、ある仮想通貨の大量購入により、人気が出たように見せ掛け、レートが上がることに期待する戦略を専門に行う集団です。
株式の世界で使われていた言葉を、同じく相場商品になる仮想通貨に当てはめて使っています。
その株式では、意図的にレートを動かすような行為は禁止されています。
その為、それとは分からずにこっそりと行われるものですが、仮想通貨では特にそのようなルールも存在しない為、堂々と人を募って集団が結成される場合も少なくありません。
ただし、既にメジャーになっている通貨では多少取引量が増えたところで大きくレートに関わるようなことはない為、「草コイン」と呼ばれる誰も知らないような通貨が対象になることが多く、1単位で1円にもならないものがそれに当たる為、それほど資金力は必要になりません。
「機関投資家」とは?
「機関投資家」とは、集めたお金に運用によって利益を上げている企業のことです。
各種の保険会社や共済組合などがそれに当たり、銀行や年金機構もこの中に含まれます。
主な投資対象は日本も含むソブリン債(その国の発行する国債)や、投資証券などになりますが、近年では仮想通貨が対象になる場合もあります。
その場合でも、無理にレートを動かすようなことが行われる訳ではありませんが、大きな額が動くことになる場合が多いので、意図せずともレートにそれが反映してしまう場合も少なくません。
「仕手筋」と「機関投資家」の違い
「仕手筋」と「機関投資家」の違いを、分かりやすく解説します。
「仕手筋」は、無理に対象の仮想通貨のレートを上げようとする集団のことで、そのような行為は「仕手」と呼ばれています。
堂々とそれが行われることも多いですが、一般にまでそれだと分かってしまうと台無しになってしまう為、普通の投資家にはまず分からないように行われるものです。
「機関投資家」は、比較的安全だと思われる相場商品によって利益を上げている企業です。
保険会社がいい例になり、集めた掛け金はそのほとんどが運用に回されています。
動かす金額が大きい為、このような存在の動向次第で少なからずレートに影響してしまう場合があり、投資家の間ではその動きが注目されています。
まとめ
「仕手筋」と「機関投資家」は、このように違います。
「機関投資家」は、期に応じて投資対象を変えており、金額の大きさからその対象のレート自体に関わるようなことにもなる為、投資家からは注目の存在となっています。