この記事では、「都市銀行」と「地方銀行」の違いを分かりやすく説明していきます。
「都市銀行」とは?
「都市銀行」とは、東京、大阪などの大都市に本店があり、全国に支店を展開している普通銀行のことです。
明確な基準がある訳ではありませんが、2020年現在、日本でこの「都市銀行」と呼べるのは、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行の5行だけで、最後の2つはまとめて扱われることもあります。
このうち、先の3行は「大手都市銀行」と呼ばれており、俗に言う「メガバンク」とはこの3行のことです。
「地方銀行」とは?
「地方銀行」は、普通銀行の中で都市銀行には分類されない比較的支店数の少ない銀行の総称で、正確には第一地方銀行と第二地方銀行に分かれます。
この違いは、全国地方銀行協会か第二地方銀行協会のどちらかに所属しているかになり、本店の所在地が比較的都会と呼ばれる都市から遠い地方には第二地方銀行が多いと考えていいでしょう。
最低限の店舗のみで営業しているネット銀行はこちらとは別になり、「インターネット上でのみサービスの提供を行う銀行」と分類されます。
2020年現在、第一、第二を合わせて110弱の地方銀行が存在していますが、合併が盛んに行われる為、その数は増えこそしないものの、減ることが珍しくありません。
尚、便宜上、第一地方銀行のことだけをこの「地方銀行」と使うこともあります。
そちらは先の110弱のうちの約70行です。
「都市銀行」と「地方銀行」の違い
「都市銀行」と「地方銀行」の違いを、分かりやすく解説します。
「都市銀行」の厳密な定義となると、全国地方銀行協会、または第二地方銀行協会のどちらにも所属していない普通銀行だと言っていいでしょう。
埼玉りそな銀行はそれに所属していない為、本店も含めて店舗数が133しかありませんが、「都市銀行」と分類されることが多いです。
「地方銀行」は、「都市銀行」以外の普通銀行のことで、ネット銀行とはまた別になります。
(都道府県名)銀行、(都市名や地方名)銀行という名称のことがほとんどですが、中には「きらぼし銀行」や「トマト銀行」などといったユニークな名前を付けている銀行も存在します。
まとめ
「都市銀行」と「地方銀行」の違いは、以上になります。
銀行間の送金(振込)は、基本的にこれらを問わず行うことが可能です(ネット銀行もそれに含まれます)。