この記事では、「突き止める」と「突き詰める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「突き止める」の意味や使い方
「突き止める」の意味と使い方について紹介します。
意味
「突き止める」は「つきとめる」と読み、意味は以下の2つです。
1つ目は、「不明点や疑問点などを徹底的に調べて、探し出したり明らかにすること」です。
問題が起きた原因や、重要な人の居場所などを一生懸命調べてはっきりとさせることを言います。
2つ目は「とがったもので勢いよく刺して人の命を奪うこと」という意味で、こちらは日常会話では使われません。
使い方
「突き止める」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使われます。
受身形として「突き止められる」となったり、副詞として「突き止めて捕まえた」などと使います。
「突き」は動詞「突く」の連用形で「とがったもので一か所を勢いよく刺す」「棒などで強く押す」「打って弾ませる」「弱点を鋭く指摘する」「五感を刺激する」「限界に達する」などの意味があります。
「止める」は「動きのあるものを停止させる」「離れない様に固定する」「意識を集中する」「跡として残す」「終らせる」という意味です。
これらの漢字により、「一点を集中的に調べて分らない点を押さえる」という意味で使われているのです。
「突き詰める」の意味や使い方
「突き詰める」の意味と使い方について紹介します。
意味
「突き詰める」の意味は以下の2つです。
1つ目は「ものごとを徹底的に考えたり調べたりすること」という意味で、分からないことをとことん追求することを言います。
2つ目は「1つのことを思い続けること」という意味で、そのことに囚われている状態を言います。
使い方
「突き詰める」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使われます。
副詞として「突き詰めて調べる」と使ったり、「突き詰めた結果」と名詞を修飾したりして使います。
「詰める」は「入れ物に物をいれて一杯にする」「隙間がない様にする」「長さを縮める」「節約する」「最後までいく」「十分に検討して決着を付ける」などの意味と、動詞の連用形に付いて「最後・限度までする」「休みなくする」「身動きできない状態に追い込む」という意味があります。
これらの意味から「分からないものを重点的に調べて限界まで達する」という意味で使われているのです。
「突き止める」と「突き詰める」の違い
「突き止める」は、徹底的に調べて結果を明らかにすることを言います。
「突き詰める」は、結果に関わらず徹底的に調べる行為のことを言います。
「突き止める」を使った例文と意味を解釈
「トラブルの原因を突き止めた」
トラブルが起きた原因を調べ上げて、明白にしたことを表しています。
「突き詰める」を使った例文と意味を解釈
「どうしたら問題が改善できるかを突き詰めて考えるべきだ」
どの様にして問題が起きない様にするかを、もっとよく考えたり調べたりするべきであると言っています。
まとめ
「突き止める」と「突き詰める」は、結果が出るかでないかという違いがあります。
ビジネスで使うことも多いので、使い分けられる様にしておきましょう。