住宅を購入する際にローンを組む人は多いと思います。
そんな住宅ローンの際に耳にすることが多い「フルローン」と「オーバーローン」の違いは何なのか。
この記事では、「フルローン」と「オーバーローン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「フルローン」とは?
「フルローン」とは、住宅を購入する際、フル、つまり、いっぱいでローンを組むことを意味します。
一般的に住宅ローンを組む際、融資額は不動産価格の70%~80%に設定されます。
例えば、3000万円の住宅を購入することになった場合、2100万円~2400万円ほどしか住宅ローンを組むことはできません。
そのため、残りの金額は頭金として自分で用意する必要がありました。
それに対し「フルローン」の場合は、不動産価格の100%の融資を受けることが可能で、3000万円の物件に対し3000万円の住宅ローンを組むことが可能となります。
この「フルローン」を利用すれば、頭金がない人でも住宅を購入するチャンスが増えます。
ただし、その分、借入金が増え返済の負担が増えてしまうことを忘れてはいけません。
「オーバーローン」とは?
「オーバーローン」とは、住宅を購入する際、オーバー、つまり、あふれ出るということから、購入する不動産の不動産価格よりも高い額の融資を受けることを意味します。
一般的に住宅を購入する際には様々な手数料が発生します。
およそ、不動産価格の5%~10%程度必要となり、その分の費用負担も決して安いものではありません。
そのような手数料や諸経費の準備が難しい人は「オーバーローン」を利用することで、それらの費用の準備なしで住宅を購入することができるのです。
一切の頭金を用意することなく住宅を購入することができるの「オーバーローン」。
一切の頭金を用意することなく住宅を購入することができるという大きなメリットがあるものの、その分、ローンの返済額が大きくなり、返済の負担が増えてしまいます。
「フルローン」と「オーバーローン」の違い
「フルローン」も「オーバーローン」も住宅ローンの一種となります。
そのうえで、その額に違いがある「フルローン」と「オーバーローン」。
一般的な住宅ローンの場合、その融資額は不動産価格の70%~80%程度。
「フルローン」の場合、不動産価格の100%。
「オーバーローン」の場合、不動産価格以上の額の融資が可能となり、このように融資額に大きな違いがあります。
「フルローン」にしても「オーバーローン」にしても、頭金が不要といった点では同じですが、その融資額に大きな違いがあります。
まとめ
頭金なしでも住宅を購入することができる「フルローン」と「オーバーローン」。
このように聞くと、住宅購入を考えている人にとって、非常にメリットの大きな住宅ローンのように思えますが、実際には、返済の負担が大きくのしかかってくる可能性が高いということは忘れてはいけません。