「銀行」と「保険」は、似ている点もありますが、業種として大きく異なります。
「銀行」と「保険」の違い
「銀行」は、ご存知のように、預金業務と融資業務がメインとなっている金融機関です。
預金業務では、顧客に口座を提供し、自由に利用してもらう代わりに預金してもらうのが狙いです。
口座を持った顧客は貯金や引き落としなどに便利に利用できますが、そのお金は銀行側が融資の為にも利用しています。
つまり、銀行の預金業務と融資業務は密接な関係にあり、預金を集めることで融資が成り立っているという具合になる訳です。
「保険」では、月々の保険料に応じた様々な保障が商品となっており、その保険料として集めたお金は運用に回し、それによる合計と保障として支払うお金とのバランスで運営されている企業です。
保障だけでなく、貯金も同時に行えるという契約の場合には、貯金となっている分を借りるということが可能で、その時には銀行への預金の引き出しような感覚だと言えるかも知れません。
「銀行」を使った例文と意味を解釈
「銀行」を使った例文、その意味の解釈になります。
預金業務を行うには、「銀行法」という法律が適用されることが条件となっています。
この適用がない消費者金融各社では、独自にお金を集めることができないので、融資するお金はこの銀行から借りています。
「銀行は融資業務でボロ儲けだとしか思えない」
銀行に預金してくれた人には年率で0. 001%などという利息しか払わず、融資として貸す場合にはそれが10%以上にもなることから、どれだけ儲けているのかと思ってしまうかも知れませんが、預金者に対する各種のサービスも大切な仕事なので、そちらの為の経費も考えると、そこまで儲かってはいないかも知れません。
「保険」を使った例文と意味を解釈
こちらは「保険」を使った例文、その意味の解釈になります。
保険は保障の為にお金を集めることは許されていますが、これも保険法に沿った形で行われています。
「いい保険に入ったが、毎月の掛け金が大変だ」
保障が充実しているほど、毎月の保険料(掛け金)も高くなるものです。
いくら保障内容がいいとしても、その為に支払いに苦労するようになっては困ったものなので、身の丈の合ったものの選択が大切になります。
まとめ
「銀行」と「保険」は、共にお金を集めることができる点と、貯金に相当する内容のある契約の「保険」ではその引き落としが可能だという部分が似ていますが、本質的には全く違う業務内容の企業となっています。