「極小」と「微小」は類似した意味合いを持っている混同しやすい言葉ですが、「極小」と「微小」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、例文とその解釈も紹介しながら、「極小」と「微小」の意味の違いを分かりやすく紹介していきます。
「極小」の意味や使い方
「極小(きょくしょう)」という表現は、「モノの大きさ・サイズが極めて小さいこと」や「ある事物の大きさが極めて小さいさま」を意味しています。
「極小」の表現には、「関数f(x)が最小の値を取る場合・関数が最小値を取る場合にxに当てはまる変数aを最小値という」といった数学の定理に関する意味合いもあります。
「極小」の表現の使い方は、「事物の大きさが極めて小さい場合」に使う使い方になります。
例えば、「分子サイズの極小な物質を扱う研究をしています」のような例文で使えます。
「微小」の意味や使い方
「微小(びしょう)」という表現は、「あるモノの大きさ・サイズが非常に小さいこと」を意味しています。
また「微小」の言葉には、「反応・変化がかすかに認められるさま」や「反応がわずかながらも認識できること」という意味合いもあります。
「微小」の表現の使い方は、「微生物は微小なサイズなので目に見えません」のように、「モノ・生体のサイズが非常に小さい時」に使う使い方になります。
また「敵側に微小な動きが見られました」のように、「ほんのわずかな反応・変化が認められる場合」にも使えます。
「極小」と「微小」の違い
「極小(きょくしょう)」と「微小(びしょう)」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「極小」という表現は、「モノの大きさやサイズが極めて小さいこと、極めて小さいさま」を意味しています。
「極小」の数学的な意味として、「関数f(x)が最小の値になる場合・その場合にxに当てはまる変数aのことを最小値という」の意味合いもあります。
それに対して、「微小」という表現は「ある事物の大きさがとても小さいこと」や「反応・動きがかすかに認められるさま」を意味しているという違いがあります。
「極小」という言葉には、「物事・生体の反応がかすかに認められる」といった意味合いはありません。
また「微小」という言葉には、「関数f(x)の計算結果と関係する数学的な最小の意味合い」もないという違いを指摘できます。
「極小」を使った例文と意味を解釈
「極小」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「素粒子とは、あらゆる物質を根本的に構成している極小の不可視な粒子なのです」
この「極小」を使った例文は、「極小」の表現を、「極めて小さな目に見えない粒子なのです」という意味を持つ文章で使用しています。
「微小」を使った例文と意味を解釈
「微小」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「いったん心停止して亡くなったと思われたその男性ですが、数分前から微小な心拍の動きが見られるようになりました」
この「微小」を使った例文は、「微小」の表現を、「ほんのかすかに心拍の動きが認められるようになりました」という意味合いで使っています。
まとめ
「極小」と「微小」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「極小」という表現は、「モノの大きさ(サイズ)が極めて小さいこと・極めて小さい様子」や「関数f(x)が最小の値になる場合という数学の定理・定義」を意味しています。
それに対して、「微小」という表現は「あるモノがとても小さいこと」や「反応や変化がほんのわずか認められること」を意味しています。
「極小」と「微小」の意味の違いを詳しく知りたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。