「林」と「森」は、どのように違う言葉なのでしょうか。
「林」とは?
「林」は、樹木が立ち並ぶ場所に対して使う言葉です。
生えている木々をそのように呼ぶのではなく、そのような場所自体の呼び方だと考えてください。
数本程度の木々ではこのように表現しませんが、それほど広い場所でなくとも使える表現で、ある密集していれば20メートル四方くらいの場所でも、「ちょっとした林がある」などと使うことができます。
「森」とは?
「森」は、「林」がより広大になった場所に対して使われる言葉となっており、このように表現するにはそれなりの広さがあり、樹木で密集している場所に限られます。
一例ですが、概ね50メートル四方くらいの広さからそのように呼ぶことが多く、山の麓などにあるとキロ単位に広がっている場合もあり、そこまでではないという場合には「林」と使った方が適しています。
「林」と「森」には規定がある?
農林水産省により規定では、「林」は人工的に樹木を植えて作られた場所のこととされています。
よって、自然にそうなっている場所には使えない表現ですが、実際には先のように、規模の小さい「森」のこととして広く用いられており、そのように使っても間違いではありません。
また、その規定では「森」は自然にできた木々が密集した場所のことで、規模についての決まりはありません。
その為、それほど広くない場所に対しても使えることになってしまいますが、こちらも実際にはそのような場所をあまり「森」とは呼んでいません。
このように、これらの規定は実際の使われ方とは少し違う為、参考程度としておくのがいいでしょう。
これは、厳密な規定が一般的とは限らない例だと言うことができそうです。
まとめ
「林」と「森」の使い方は、以上の通りです。
農林水産省による規定は一般的なものではない為、そちらは参考程度の解釈に留めておく方が実際の使い方に合っていると覚えておきましょう。