よくニュースなどでも耳にする「世帯所得」と「世帯収入」。
所得と収入は違うのか。
同じではないのか。
と疑問に思う人にために、この記事では、「世帯所得」と「世帯収入」の違いを分かりやすく説明していきます。
「世帯所得」とは?
「世帯所得」をまずは、「世帯」と「所得」という言葉にわけて考えます。
「世帯」とは、住居及び生計を同じにする人の集まりとなります。
例えば、両親と子供2人で暮らしている場合、その世帯は4人となります。
そして、「所得」とは、収入から必要経費を差し引いたものとなります。
この「所得」には、様々な種類があり、一般的な会社員の場合は「給与所得」が適応され、そのほか、「事業所得」や「不動産所得」、「退職所得」など、合計10の「所得」があります。
「給与所得」の場合、計算方法は、収入金額-給与所得控除額です。
以上のことから、「世帯所得」は、住居及び生計を同じにする人の合計所得となります。
共働きの場合、両方の所得が「世帯所得」となり、正社員でも派遣社員、パートでも、すべて含まれます。
「世帯収入」とは?
「世帯収入」をまずは、「世帯」と「収入」という言葉にわけて考えます。
「世帯」とは、住居及び生計を同じにする人の集まりとなります。
例えば、両親と子供2人で暮らしている場合、その世帯は4人となります。
そして、「収入」は、会社員の場合、「額面」とも言われるもので、住宅手当や家族手当といった各手当や交通費などが含まれた金額を示します。
「収入」の場合、健康保険や厚生年金などといった金額は差し引かれていません。
そのため、実際に受け取るお金とは大きく異なります。
以上のことから、「世帯収入」は、住居及び生計を同じにする人の合計収入となります。
共働きの場合、両方の収入が「世帯収入」となり、正社員でも派遣社員、パートでも、すべて含まれます。
ただし、この金額は、あくまでも額面の金額で、実際に受け取ることができる金額ではありません。
「世帯所得」と「世帯収入」の違い
まず、「世帯」とは、住居及び生計を同じにする人の集まりを意味し、これに対し「世帯所得」と「世帯収入」に違いはありません。
そのため、注目すべきは、「所得」と「収入」の違いとなり、「所得」は、収入から給与所得控除を引いたもので、給与から経費を差し引いたものが「所得」となります。
それらに対し、「収入」は、全ての手当てや健康保険などが含まれたままの状態の金額を意味します。
そのため、実際には、それらが差し引かれ、受け取ることができる金額は「収入」よりも少なくなるのが一般的です。
まとめ
このように、「世帯所得」と「世帯収入」は、同じように思えても、明確な違いがあります。
そのため、「世帯所得」、「世帯収入」と聞かれた際は、その金額は異なるということを踏まえ対応することが大切です。
「所得」と「収入」には非常に大きな差が生じる場合も少なくありません。