「財政破綻」と「デフォルト」の違いとは?分かりやすく解釈

「財政破綻」と「デフォルト」の違い金融・経済

みなさんは「財政破綻」「デフォルト」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「財政破綻」「デフォルト」の違いを分かりやすく説明していきます。

「財政破綻」とは?

「財政破綻」とは?

「財政破綻」とは英語で「Economic_collapse」を表現をされています。

「ざいせいはたん」と読むこの「財政破綻」とは「政府が債務不履行に陥ること」を意味しているのですが、具体的には「政府が国債や地方債の対外的な債務利払い・元本償還ができなくなったこと」を言っているのです。

銀行が大量破綻したり預金の没収などで資産を失った市民は、財政が破綻することで物価の急上昇により生活が困窮。

国家の破綻によって外貨準備金の多くを失ってしまい深刻なドル外貨の不足が発生するのです。

「デフォルト」とは?

「デフォルト」とは?

「デフォルト」は英語表記で「default」となります。

この「デフォルト」はコンピュータの世界では「あらかじめ設定されている標準の状態・動作条件」「初期設定」、もしくは「初期値」という意味を持っていますが、「債務不履行」という意味も持っています。

「債券発行者の破綻などが原因になり、元本や利息の支払いを遅延したり停止したりするだけどなく元本償還も不能となりかねない状況のこと」を指しています。

このような状態に陥ると、債務者は期限利益を失って債権の保全措置を講じることができるのです。

「財政破綻」と「デフォルト」の違い

「財政破綻」と「デフォルト」の違い

では、ここで「財政破綻」「デフォルト」の違いを見ていくことにいたしましょう。

どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り「財政破綻」「政府が債務不履行に陥ること」であり、「政府が対外債務の利払い・元本償還ができなくなったこと」を指しています。

一方の「デフォルト」は、「債務不履行」「国家財政だけでなくても金融機関・企業・個人も返済が遅れたり返済ができないことが起きること」を言っています。

「財政破綻」の例文

「財政破綻」の例文

ここで「財政破綻」の例文をみていきましょう。

具体的には以下のような文章が挙げられます。

・『数年前にG国で財政破綻をきたしたことがあったが、その影響がヨーロッパ全土に及ぶのではないか懸念された』
・『日本は赤字国債の発行を連発させているが、いつかは財政破綻するのではないか』

「財政破綻」の例文を見ると、本当に日本は大丈夫なのかと心配になってきます。

「デフォルト」の例文

「デフォルト」の例文

次に「デフォルト」の例文を見ていきましょう。

以下のようなものがあります。

・『日本の企業がデフォルトになってしまったら、どれだけ国内が混乱するだろうか?』
・『デフォルトにならないように国も対策を求められている』

まとめ

まとめ

ここまで「財政破綻」「デフォルト」の意味や違いを説明してきました。

これらの言葉は経済の動向を見極めるためにも重要なキーワードになってくるのでよく理解しておくようにしてください。