この記事では、「実質年率」と「金利」の違いを分かりやすく説明していきます。
「実質年率」とは?
「実質年率」とは、現金の借用、もしくはローン契約で何かを購入した際に、その返済が終わるまでに支払う利息の年率のことです。
借りた金額に対し、1年でどれくらいの利息を支払うかという率になり、これが10%だとすると、50万円の場合の利息は1年で5万円になります。
しかし、実際には1年の間、一度も返済しないということはない為、返済の都度、利息の計算の元となる「元金」が減っていきます。
よって、上の例でも5万円の支払いになることはありません(実際の金額は、返済していく金額によります)。
「金利」とは?
「金利」とは、「利息」の別の表現になります。
全く同じ意味なので、どちらを使っても構いません。
何%などという提示には「金利」、それを支払ったり、受け取る場合には「利息」と使うことが多いですが、そのような決まりも特にない為、「金利の受け取り」のような使っても間違いにはなりません。
現在では、先に「実質年率」での表示が義務付けられており、それ以外の表現で提示すると違反になります。
例えば、月に1. 5%だと、「実質年率」で18%になりますが、その18%の方で提示しないといけません。
「実質年率」と「金利」の違い
「実質年率」と「金利」の違いを、分かりやすく解説します。
現在は、利息の提示は全て「実質年率」で行わなければいけないというルールがあり、年間で元金に対してどれくらいの率でそれが発生するかという数字になります。
「金利」は、利息と同じ意味になり、お金を借りるという行為で提示される時には「実質年率」と同じだと考えて構いませんが、「質入」に関しては別になり、こちらでは「月率」表示が許されています。
これは、最長でも3ヶ月が限度の短期融資になる為、特別な対応だと考えていいでしょう。
まとめ
「実質年率」と「金利」は、このような言葉です。
現行の現行の利息制限法では、「実質年率」で20%を超える「金利」は違法となりますが、「質入」に限っては、「月率」で9%(「実質年率」にすると、109. 5%)が上限となっています。