賃貸物件の「保証金」と「敷金」の違いとは?分かりやすく解釈

賃貸物件の「保証金」と「敷金」の違い金融・経済

この記事では、賃貸物件の「保証金」「敷金」の違いを分かりやすく説明していきます。

「保証金」とは?

「保証金」とは?

保証金とは、ほしょうきんという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、大丈夫であると認めて責任を持つといった意味の保証に、おかねとかきんぞくといった意味がある金の漢字を加える事で完成した言葉となっています。

だからこそ保証金は、賃貸物件を借りて入居する際に支払う初期費用の1つの事を表すのです。

「保証金」の使い方

保証金は、主に関西地方で賃貸物件を借りた際に、支払いが必要となるお金を示す言葉として使われています。

入居者は退去する際に原状回復義務があり、壁が壊れたり目立つ汚れがある等、室内に不備が生じた時に保証金を修繕費として使用するのです。

ただし修繕に必要なお金以外は、返金されるというのも保証金の特徴だったりします。

「敷金」とは?

「敷金」とは?

敷金とは、しききんという読み方をする言葉です。

文字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、しく事やしき物といった意味を持っている敷の文字に、きんせんとか貨幣といった意味を有する金の文字を組み合わせる事で成立している言葉となっています。

そのため敷金は、不動産の賃貸物件に入居する際に支払いが必要となる、お金の1つを表す言葉です。

「敷金」の使い方

敷金は、賃貸物件の入居時に入居者が支払うべきお金の1種を表現する言葉として用いられています。

ちなみに敷金は、退去時の修繕費用として使用されるお金であり、入居者はこの敷金と同時に、家主へのお礼金である礼金も一緒に支払うケースが多いです。

もっとも礼金は戻って来る事はありませんが、敷金は退去時に必要な修繕費の支払いを済ませて余った場合は、返金される仕組みとなっています。

「保証金」と「敷金」の違い

「保証金」と「敷金」の違い

保証金と敷金は文字を見比べれば、最初に付く漢字が保証と敷という違いがある事に気付くはずです。

ですが3文字目が同じ金の漢字で、しかもどちらも賃貸物件の入居時に支払うお金であるため、ややこしい部分のある言葉同士と言えます。

ただし保証金は主に関西地方で、賃貸物件の入居者が入居時に支払うべきお金を意味する言葉です。

敷金は、関西地方以外の地域で賃貸物件の入居時に必要となるお金の1つとなっています。

敷金は、家主へのお礼金である礼金とセットで支払う事が多いという特徴があるのです。

一方の保証金は、礼金の要素も含まれているため敷金とだけ比較すると、保証金の方が支払う金額の相場が高くなります。

「保証金」の例文

「保証金」の例文

・『現在、1人暮らしをするために賃貸物件の保証金等の初期費用のお金を貯めている所です』

「敷金」の例文

「敷金」の例文

・『あれこれと修繕が必要になったため、敷金はほとんど返って来ませんでした』

まとめ

まとめ

2つの言葉は、保証と敷という文字の違いはありますが、どちらも賃貸物件の入居時に支払うべきお金という同じ意味合いを持っているのです。

もっとも保証金は、基本的に関西地方で使われる言葉で、賃貸物件の退去時の修繕費に充てられるお金となっています。

対する敷金は関西地方以外の地域で、同じく賃貸物件を退去する際の修繕費として使用されるお金の呼び名となっているのです。

どちらも修繕費を引いて余った分は、返金される仕組みとなっています。