みなさんは「控除」と「還付」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「控除」と「還付」の違いを分かりやすく説明していきます。
「控除」とは?
「控除」は「こうじょ」という読み方になります。
この「控除」とは「一定の金額を差し引く」というを持つ言葉なのですが、主に納税額を減らすことができるものとして「控除」が使われています。
大きく「所得控除」と「税額控除」があり、「所得控除」は「課税対象となる所得金額を減らすことができる制度」であり、「税額控除」は「税金そのものを減らすことができる制度」として存在しているのです。
「還付」とは?
「還付」は「かんぷ」という読み方になります。
この「還付」とは「本来の税額より多く徴収された税金を納税者に返す制度のこと」を意味しています。
一旦、税金を納めた後で減免措置などの減税の対象になった場合でも、税務署に申告することで税金が返還されるわけです。
「控除」と「還付」の違い
では、ここで「控除」と「還付」の違いを見ていきましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り、「控除」とは「一定の金額を差し引く」という意味であり、「還付」とは「本来の税額より多くの税金を徴収した場合などに納税者に税金を返す制度のこと」です。
このことから「控除」は「納税前に課税対象となる収入や利益に対して、一定の金額を差し引くこと」であり、「還付」は「取り過ぎ税金の一部を戻すこと」という違いがあります。
「控除」の例文
ここで「控除」の例文を見ていきましょう。
具体的には以下のような文章が挙げられます。
・『所得控除は申告する人の個人的な経済的な事由を税金計算に反映させる仕組みであり、所得税は所得金額に対して直接課税というものではない』
・『雑損控除を受けるためには、被害に遭った通常の生活に必要な財産であることや損害の原因が震災・火災・盗難・横領などであることが条件となっている』
「控除」の例文を見ていると、この制度を正しく理解されいる人がどの程度いるのか考えてしまいます。
「還付」の例文
次に「還付」の例文を見ていきましょう。
主に以下のような使い方が考えられます。
・『確定申告してみると、所得税の超過額が還付されることになり、少しうれしい気持ちになった』
・『確定申告して還付金の支払手続にはおよそ1か月ほどかかるが指定した口座に振り込まれることになる』
誰でも「還付」されることが分かるとうれしいものですが、確定申告は面倒な印象があるかもしれません。
しかし、ネットでの申告は非常に簡単です。
まとめ
ここまで「控除」と「還付」の意味と違いを説明してきましたが、この2つの言葉は非常に身近な生活でも使われる言葉でしょう。
しかし、仕組みが結構複雑なので、個々の意味をしっかりと理解して正しく使うことができるようにしておきましょう。
納税に関して重要な意味を持つ言葉だからです。