この記事では、ほぼ同義語と言える「最終電車」と「終電」の違いを分かりやすく説明していきます。
「最終電車」とは?
その日、その路線においての最後の電車で、路線によっては24時を過ぎて深夜2時くらいに最終電車が出ることもあります。
「電車」という言葉ですが便宜的に非電化区間の列車に対して使うこともあります。
日本では24時間走っている電車はなく、最終電車の明確な概念はどの路線にも存在しています。
なお、廃止される路線の最後の電車を最終電車と呼ぶケースもあり、装飾をした電車が走ることもあり、その電車の後には電車が来ることはありません。
車両の新型電車への交代に伴う引退に関しては最後の運行という言葉になり、最終電車とは言われません。
また、その車両の運行が必ずしもその日の最後の電車にならないということもあります。
「終電」とは?
最終電車の略語でもあり、この電車を逃してしまうとタクシー以外に帰る手段がなくなってしまう人がいる電車のことです。
ディーゼル列車では終列車という言葉が厳密な言い方ですが、乗客にとってディーゼル列車か電車かというところはそれほど重要なことではなく、便宜的に終電という場合もあります。
終電は乗り継ぎタイミングにおける最後の電車もあり、乗換駅を使用してその駅より遠くまで行く場合には時間を読む必要があり、東京メトロでは乗り換えの終電の案内もされています。
乗車時間の長い新幹線は行き先ごとに終電が異なり、東京発博多行きは18時50分台に終電、名古屋行きは22時台のはじめに終電となります。
こだま号で22時30分をすぎて東海道新幹線全体の終電となります。
「最終電車」と「終電」の違い
「最終電車」と「終電」の違いを、分かりやすく解説します。
最終電車と終電は日常的に使う意味では同じで、その路線にでその日における最後に出る電車のことで、目的地や乗り換えによって終電が早まるケースもあります。
終電や最終電車の次には数時間開けて始発電車が出ます。
なお、どちらもディーゼル列車などであっても最終電車や終電という言葉を使うことがあります。
最終電車だけ使われる用途としては、廃止路線の電車が最後の運行をする時が挙げられますが、こちらは新聞や雑誌記事などに書かれるため、略語ではない最終電車という言葉が使われています。
なお、初詣時に深夜12時を越えた深夜帯の運転をする終夜運転を行う鉄道会社もありますが、この終という意味は終電にはありません。
基本的にその日最後の電車という意味になります。
なお、バスであれば最終バス、終バスという言葉が代替になります。
まとめ
最終電車と終電は略語と元の言葉との関係にある言葉ですが、終電という言葉は相当広まっているため、多少かしこまった場や文章の場でも使えるものとなっています。
終電、最終電車は地域差、鉄道会社による差が大きいので旅行の際は注意して調べたほうが良いでしょう。