みなさんは「進言」と「具申」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「進言」と「具申」の違いを分かりやすく説明していきます。
「進言」とは?
「進言」は「しんげん」という読み方をする言葉です。
この「進言」とは「上の者に意見を申し述べること」をいう意味を持っているのですが、ビジネスの世界では上司などの上役に意見を言うシーンの時に使われています。
「具申」とは?
「具申」は「ぐしん」という読み方となります。
この「具申」は「上役に意見・希望などを詳しく申し出ること」を意味する言葉であり、自分よりの格の上に人に対して意見を述べる時に使われています。
「進言」と「具申」の違い
では、ここで「進言」と「具申」の違いを整理してみることにいたしましょう。
どのような違いがあるのでしょうか?前述の意味説明のように「進言」は「上の者に意見を申し述べること」ということでした。
一方の「具申」も「上役に意見・希望などを詳しく申し出ること」を指しています。
このことから、2つの言葉の解釈は同じに感じてしまうかもしれません。
しかし、これらの言葉には明確な違いがあるので注意が必要なのです。
その相違点とは、「具申は」は口頭で伝えるだけでなく文書などを使って意見を申し述べる時でも使うことができるのです。
しかも、 「具さ(つぶさ)に申し述べること」という解釈あるために、上位の者や目上の者に意見・”計画・などを「具体的に詳しく申し述べる」という意味合いも含まれています。
一方の「進言」は「直接意見を言う」場合に限定された言葉となるのです。
「進言」の例文
では、ここで「進言」の例文を見てみることにいたしましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『課長のご判断について進言させていただきます。今回の計画はやはり中止すべきたと思います』
・『君の進言はありがたく受け止めておくよ。しかし、今さら中止となると、それなりの根拠をしっかりとつかんでおく必要もあるな』
上司に「進言」することはとても勇気のいることかもしれません。
しかし、それを埋め止める上役も度量の大きさが必要になってくるでしょう。
「具申」の例文
次に「具申」の例文について見ていきましょう。
主に以下のようなものが考えられます。
・『恐れ入りいますが、社長のお考えて対して具申させてください。このアイデアはもう少し他の状況も加味された方がよろしいかと』
・『ここで敢えて具申させていただきます。この資料には私のが調査した内容を全て盛り込んでいますので、ご確認をお願いいたします』
「具申」は書類を使って申し述べる場合も使われるために2つ目のような使い方もできるのではないでしょうか。
まとめ
ここまで「進言」と「具申」の意味や違いを説明してきました。
これらの言葉はビジネスの世界で時折使われる言葉であり、上位の人の立場を尊重しつつ意見する時に用いるために、しっかりと活用法を覚えておきたい言葉です。