この記事では、「添削」と「校閲」の違いを分かりやすく説明していきます。
似ている作業の差を学んでいきましょう。
「添削」とは?
添削(てんさく)とは、他人の書いた文章をなおすこと。
またテストに丸を付けて、バツの箇所に簡単な解説を書き添えることです。
今ある文章に、新しいアイデアを吹き込むのが添削になります。
もともと「添削」は「添える・削る」と書きます。
文章や作文によっては、足りない言葉や反対に多すぎる文が並んでいることもあります。
第三者が見て「あった方がいい」と思う文を加え「無くてもいい」と思う文を消していくのが、本来の添削です。
別の表現に置きかえたり、構成を見直していったり、いい文に整えていく作業が「添削」になります。
「校閲」とは?
校閲(こうえつ)とは、文章の間違いをなおすこと。
読んでいる人が違和感のないように、文字のかぶりや漢字の間違い、平仮名を付け加えていく作業をいいます。
「明らかな文の誤り」がないか、最終チェックする行程をいいます。
石原さとみさんのドラマでも話題になった、注目の仕事です。
校閲と似た作業に校正があります。
校正が単純な誤表記をなおすのに対して、校閲は「前後のつじつまが合うか」細かい箇所まで見通します。
そのため集中力や幅広い知識を必要とする、やりがいのある仕事が「校閲」といえます。
「添削」と「校閲」の違い
どちらも「文章をなおす作業」をいいます。
「添削」と「校閲」の違いを、分かりやすく解説します。
・テストの「添削」出版物の「校閲」
添削は文章に赤字を入れて、足りない箇所や補うべき文を書き添えることです。
第三者が見て文章の構成におかしな点がないか、チェックする作業をいいます。
また「テストを添削する」など「校閲」にはない、オリジナルの意味もあります。
塾や学校の先生が、生徒の答案や作文に丸付けをするのが添削です。
一方で校閲は、おもに出版業界で使われる言葉です。
新聞や雑誌、小説を発行するときに「文章に不自然な箇所はないか」あらためてチェックする仕事をいいます。
「生徒の答案を校閲した」とはいわないので、どことなくプロの香りがしてくるのが校閲になります。
添削は「考え方や構成」を考えて、良い方へ導いていく作業をいいます。
おもに文章力のある人が初心者に対して、アドバイスするシーンで使います。
一方で校閲はプロの作家が書いた小説に、出版社の担当者が誤りはないか、最終チェックをおこなう場で用いられます。
そのため執筆者の考えを尊重するのが校閲です。
まとめ
「添削」と「校閲」の違いを改めてお伝えしました。
どちらも文章をなおす仕事をいいます。
添削とは英作文や答案用紙に、赤字を入れること。
表現や構成について、アドバイスすることです。
そして校閲は小説や新聞の原稿に、おかしな点はないかチェックをすること。
矛盾している内容はないか、書かれた文に修正を加えることです。