この記事では、「能動的」と「受動的」の違いを分かりやすく説明していきます。
よく似ている専門用語を、正しく見分けていきましょう。
「能動的」とは?
能動的(のうどうてき)とは、自分から進んで何かをおこなうこと。
誰かに命令されなくても、自ら動いていく様子をあらわしています。
「積極的」と同じような意味のある言葉です。
もともと「能動的」の「能動」には「周りにはたらきかける」という訳があります。
そのため自分からアクションを起こすことによって、周囲にいい影響を与えるのが「能動的」になります。
自分から何かを発信して、いい意味で周囲を巻き込んでいける人が能動的な人です。
指示を待たずに新しい風をおこせる、リーダー格をあらわします。
「受動的」とは?
受動的(じゅどうてき)とは、周りに動かされて重い腰をあげること。
他人に忠告されてから、しぶしぶ動く消極的な態度をあらわします。
誰かにリモコンでコントロールされているような、ロボットのような態度です。
もともと受動的の「受動」とは「受け身」のこと。
他人からの働きかけによって、ようやくスタートボタンを押すような動作をいいます。
そのため周りの指示がないと、何も行動しない人を受動的なタイプと呼びます。
他人の言動に流されやすく、個人の意思が見えてこない消極的な対応です。
「能動的」と「受動的」の違い
それぞれ「~的」とあるので、使い分けに困ってしまいます。
「能動的」と「受動的」の違いを、分かりやすく解説します。
・自分から動く「能動的」待ちの「受動的」
能動的と受動的は、その人の価値観や姿勢をあらわす言葉です。
大きな決め手となっているのが、指示がなくても動けるか動けないかの差です。
能動的とは他人から何か言われなくても、自分の頭で考えて動いていく様子をあらわします。
今何をしたらいいのか考えて、次の行動を決めていく積極的な姿勢をいいます。
それに対して受動的は他人から何かを言われない限り、動こうとはしない様子をあらわします。
他人の指示をいつまでも待っているような、消極的なアクションをいいます。
そのため学校や仕事の場では、自分で課題を見つけて動いていける能動的な行動が評価されます。
受動的には「言われた仕事しかしない」というネガティブな訳も含まれるので、ビジネスではあまり良い表現で用いられることはありません。
どのような環境にいても、そこでどんな勉強や仕事をおこなうかは「自分の考え方」次第です。
どんな状況でも楽しめる人になるためには、受動的な待ちの姿勢よりも「能動的な攻めの姿勢」の方が役立つこともあります。
まとめ
「能動的」と「受動的」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも態度や姿勢をあらわす言葉です。
能動的とは他人から何か言われなくても、自分から進んで動けること。
また良い影響を、周囲に与えられることです。
反対に受動的は、他人から何か言われて動き出すこと。
消極的と同じような意味があります。