この記事では、「理学部の化学科」と「工学部の応用科学科」の違いを分かりやすく説明していきます。
「理学部の化学科」とは?
「理学部の化学科」は、化学物質の研究がメインです。
たとえば、ガソリンという化学物質は激しく燃焼することが知られていますがガソリンを研究して新しい理論を導き出せばこれは、「理学部の化学科」になります。
ほかにも、鉱石であれば、鉱石を生成する際になにかと掛け合わせると別の物質に生まれ変わると言う物質の変化を研究するのも「理学部の化学科」の役割です。
「工学部の応用科学科」とは?
「工学部の応用科学科」は、すでにある科学技術を研究することで何ができるかを考える学部です。
たとえばガソリンという化学物質を応用して生まれたものに自動車の内燃機関がありますが、この期間を考えるのが、「工学部の応用科学科」になり、この学部は、化学物質で作られるものを研究します。
「理学部の化学科」と「工学部の応用科学科」の違い
「理学部の化学科」と「工学部の応用科学科」の違いですが、化学物質の扱い方が異なり、「理学部の化学科」は、化学物質を研究することでさらに化学物質の秘められた可能性を見つけることが役割ですが、「工学部の応用科学科」は、化学物質を加工して何か産物を作り出すことを重視するので化学物質の扱いが異なります。
「理学部の化学科」の例文
・『理学部の化学科にて新素材の開発に着手する』
この例は、化学の力で鉱石などを組み合わせて別の素材を作るという例です。
たとえば、複合素材などはまさに科学の力で異なる金属を合わせて別の金属を生み出すことです。
「工学部の応用科学科」の例文
・『工学部の応用科学科にて新素材を生かして新しい内燃機関を作る』
この例は、新素材という新しい金属を用いて自動車や飛行機のような乗り物の新しい内燃機関を作り上げることを意味します。
つまり、金属を理学部が生み出し、それを加工して何か人間の役に立つものを作り上げているのがこの例です。
まとめ
「理学部の化学科」と「工学部の応用科学科」については、自動車で考えるとわかりやすく、自動車の耐久性を上げるために金属を新しく作り出すのが、「理学部の化学科」になり、「工学部の応用科学科」は、出来上がった新素材を利用して自動車に関する何かを作り出すことを意味します。
両者ともに重要なポジションで「理学部の化学科」は新しい理論の構築が主で、「工学部の応用科学科」は、実験により技術を応用して何かを作り出すという重要な役割が両者にはあります。
よって、どちらも重要で、応用については基礎ができているが故、応用が可能で、基礎を作り出すにおいては科学知識を大量に必要とする「理学部の化学科」も重要で、「理学部の化学科」は、応用のほかにも新しい理論という役割があるが故、応用だけではだめです。
よって、応用科学科のほうが実は上であるという考えは間違いであると言えます。