この記事では、「ゲリラ豪雨」と「集中豪雨」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「ゲリラ豪雨」とは?
「ゲリラ豪雨」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ゲリラ豪雨」は「げりらごうう」と読みます。
「予測が難しい局地的な豪雨」のことで、巨大積乱雲が発生すると突然に、狭い範囲に大雨をもたらす現象を指します。
ただし「ゲリラ豪雨」は、気象庁の用法用語ではなく、マスコミ中心に使われている言葉になります。
突然、狭い範囲に猛烈な雨が降る時、それが巨大積乱雲が原因だった場合は「ゲリラ豪雨」という言葉を使います。
例えば、会社の帰り道に、予報になかった突発的な大雨に降られてしまった時、「ゲリラ豪雨に遭って、体中びしょびしょだよ」などと言います。
ちなみに「ゲリラ」は戦争での軍隊の作戦のひとつで、奇襲などで敵を混乱させる戦法を指します。
敵から奇襲されたように大雨に降られることからつけられた名前ですが、軍事的な行為をイメージさせる名前には賛否両論があり、今後は名前を変える可能性がありそうです。
「局地豪雨」という名前に言い換えられることが増えています。
「集中豪雨」とは?
「集中豪雨」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「集中豪雨」は「しゅうちゅうごうう」と読みます。
「集中豪雨」は「限られたエリアに、短時間で大量の雨が降ること」という意味があります。
「集中豪雨」は正式に気象庁でも使われている気象用語になります。
「集中豪雨」の定義としては、「積乱雲が連続して通過することにより、数時間にわたり雨が強く降ること」という意味があり、雨量としては、100㎜から数百㎜のものを指します。
「今日は集中豪雨が降るらしいから、長靴を履いていこう」「学校帰りに集中豪雨に降られて、しばらく校門から出られなかった」などという文章を作ることができます。
「ゲリラ豪雨」と「集中豪雨」の違い
「ゲリラ豪雨」と「集中豪雨」の違いを、分かりやすく解説します。
「ゲリラ豪雨」は「予測が難しい巨大積乱雲の発生が原因で降る、突発的で、局地的な大雨」という意味があります。
一方の「集中豪雨」には、「限られたエリアに、短時間で大量の雨が降ること」という意味があります。
このように、「ゲリラ豪雨」は「巨大積乱雲が原因」という点、「予測が難しいこと」という特徴があります。
また「集中豪雨」は、気象庁でも用いられている気象用語なのに対して、「ゲリラ豪雨」はマスコミ主導の名称となっています。
このように「ゲリラ豪雨」と「集中豪雨」には明確な違いがあることが分かります。
まとめ
「ゲリラ豪雨」と「集中豪雨」の違いについて見てきました。
雨が降った時、「ゲリラ豪雨」か「集中豪雨」か、2つの言葉の意味を知ることで、見分けられるようになったのではないでしょうか。
局地的な大雨に降られたとき、どちらの雨に降られたか、判断してみましょう。