この記事では、「寄港」と「帰港」の違いを分かりやすく説明していきます。
「寄港」とは?
船が目的地ではない途中の港に立ち寄ることや、航空機が、目的地までの途中にある空港に立ち寄ることを指す言葉です。
寄港する場合、燃料と食料を再び積載するという目的があり、貨物船では荷物の積み下ろしを行うこともあります。
客船によるクルーズ旅行では寄港地で下船して観光も楽しめるため、寄港地をある程度事前に知ったほうがより旅が楽しめるようになっていて寄港地観光はショアエクスカーションまたはエクスカーションと呼ばれています。
また、港によっては寄港する客船の情報を公開しており、船舶を見て楽しむファンへのサービスとなっています。
外国の漁船が日本の港に寄港するというケースも有り、この場合は農林水産大臣の許可が必要となっています。
「帰港」とは?
船が出発した港(母港)に帰ることで、基本的に出港した港に帰港する事になっています。
漁船などは漁を行って帰港して水揚げをしてまた出港してというサイクルをくり返します。
長期間の航海から帰ってくることでもあるため、安全への願いや家族の思いが強く集まるのが帰港とも言えます。
帰港というテーマの歌などもあるのはそのためと言えるでしょう。
また、実習船など長期間の航海であれば帰港式が行われるケースもあります。
クルーズ中などであっても非常事態があった場合などはは最寄りの港に寄港するか帰港します。
空母など軍事関連の艦船でも帰港という言葉は使われてやり、米軍の空母は横須賀に寄港するものも有ります。
ただし、航空機や船舶などが基地に帰りつくことは帰投というケースも多くなっています。
飛行機は帰港という言葉はあまり使われていません。
なお、帰港してから乗客は下船するというプロセスになり、帰港は船が港につくまでのことを指し、乗客の行動そのものの意味はありません。
「寄港」と「帰港」の違い
「寄港」と「帰港」の違いを、分かりやすく解説します。
「寄港」は船や飛行機が最終目的地ではない港に寄ることで、燃料や食料の補給も行われ、特に船は長期間の航海を続けるためにも行われることです。
クルーズ船であればもともとの航海計画に寄港する土地をあらかじめ観光地から選考して旅の見どころとしています。
「帰港」はもともと出港した港に帰ることで、こちらは船中心に使われる言葉です。
漁船であれば帰港して水揚げを行い、再び漁に出るというなかの大事な拠点となっています。
貨物船においては荷物を空にして進むことはないので、目的地や寄港先から様々な積荷を輸入してくるということになります。
まとめ
「寄港」と「帰港」は発音が同じで船を中心に使われる言葉ですが、各地の港に寄り燃料や食料の補給も行うのが寄港、もともと出港した港に帰ることが帰港と明確な違いがあります。
クルーズ船は様々な観光地を含む寄港先を楽しむのも目的の一つとなっています。