みなさんは「合憲」と「違憲」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「合憲」と「違憲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「合憲」とは?
「合憲」は「ごうけん」という読み方となります。
この「合憲」とは、「憲法の趣旨にかなっていること」、あるいは「憲法の規定に違反していないこと」や「憲法に違反しないこと」という意味を持っています。
「違憲」とは?
「違憲」は「いけん」という読み方になります。
この「違憲」は「憲法の趣旨にかなっていないこと」、もしくは「憲法の規定に違反していること」や「憲法に違反すること」を意味する言葉です。
「合憲」と「違憲」の違い
では、ここで「合憲」と「違憲」と違いをあらためて考えてみることにいたしましょう。
どのような違いが考えられるのでしょうか?前述の通り、「合憲」とは「憲法の趣旨にかなっていること」や「憲法の規定に違反していないこと」を意味しています。
一方の「違憲」は「憲法の趣旨にかなっていないこと」、あるいは「憲法の規定に違反していること」ということを言っています。
このことから2つの言葉は全く逆の解釈であり、「憲法の趣旨に合っているか、合っていないか」ということになるのです。
「合憲」の例文
では、ここで「合憲」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的にはどのような文章があるでしょうか?
・『我が国の憲法では自衛隊の海外派遣が本当に合憲なのか、もっと議論する必要ではないかという機運が高まっている』 ・『夫婦別姓が現在の民法で合憲という判断が最高裁で示されたが、まだ議論が白熱していくことが予想されるかもしれません』 「合憲」の例文を見ると、自衛隊の海外派遣や夫婦別姓のことについての議論が廃れることはありません。
いつになったら落ち着くのでしょうか。
「違憲」の例文
続いて「違憲」の例文を見て行きましょう。
具体的な活用は次のような文章が挙げられます。
・『我が国の憲法で違憲と判断される事項が必ずしも間違っているとは言い難いのではないか』
・『最高裁判所は、全ての法律・命令・規則、あるいは処分が憲法に照らし合わせて違憲なのかどうかを決定する権限を持つ最終的な裁判所という役目を持っている』
「違憲」の例文を見て行くと、日本国憲法の中で、どのようなことが「違憲」なのか判断することは非常に難しい印象を覚えてしまいます。
まとめ
ここまで「合憲」と「違憲」の意味と相違点を説明してきました。
これら2つの用語はいつの時代でも物議を醸しだすものかもしれません。
私たちの日常生活の中での会話で使う機会がそんなに多くはありませんが、テレビやネットでも常に議論される大きなテーマの中で頻繁に目にしたり、耳にする用語と言っていいでしょう。
それだけにどのような意味を持つかやその裏に潜んでいる意義さえもしっかりと理解しておく必要があるかもしれません。