この記事では、「追い越し」と「追い抜き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「追い越し」とは?
後からきたものが、前にいるものの前に出ることです。
進んでいる方向に対して前に出ることをいいます。
マラソンのことで説明をします。
マラソン大会には、多くの人数の人たちが参加をします。
そのため、走っているときには、自分の前にいる人の前に自分が出る、自分の後ろからやってきた人が自分の前に出るといったことがあります。
前にいる人をA、後ろにいる人をBとします。
AとBは同じ方向に進んでいます。
Aの後ろからBがやってきて、2人の距離は次第に縮まりました。
そして、AとBが並びました。
それから、Aの前にBが出ました。
このとき、AのことをBが「追い越し」たということができます。
この言葉は自動車や船舶について使われることが多いです。
自動車の場合だと、2車線以上ある場合だとこの行為が行われることが少なくありません。
「追い越し」の使い方
後からきたものが、前にいるものよりも先にでることという意味で使用をします。
自動車について使うことが多いです。
「追い抜き」とは?
「追い抜き」には2つの意味があります。
ひとつは、後にいるものが前にいるものよりも先に出ることです。
進行方向に対して前に出ることをいいます。
自転車レースのことで説明をします。
レースには複数の人が参加をします。
スタートをしてから、ある人がある人を抜く、ある人がある人に抜かれるといった場面が見られます。
スタートが同じでも、全員が常に一列になって走行するのではなく、あるものは前に、あるものは後ろにといったふうになるのです。
前を走っている自転車に、後ろからやってきた自転車が近づいてきました。
そして、後ろからやってきたものが、前にいたものを抜いて先に進んでいきました。
このことを意味する言葉です。
もう一つの意味は、劣っていたものが目指す相手に近づき、さらに優れることです。
スポーツの試合のランキングで、Aさんは5位、Bさんは8位だったとします。
Bさんは努力をして実力をつけ、数々の試合で勝利をおさめ、ランキングが上がっていきました。
そして、ついにBさんは4位になりました。
Aさんを抜いたのです。
こういったことを意味します。
「追い抜き」の使い方
後ろのものが前のものよりも先に出るという意味で使用をします。
「追い越し」と「追い抜き」の違い
後ろにいたものが、前にいるものよりも先に行くという意味が同じです。
この意味では似たような使われ方をしています。
「追い抜き」には進行方向の意味だけでなく、目標とする相手よりも優れるという意味もあります。
「追い越し」の例文
・『追い越しをしていった』
・『追い越しに腹を立てる』
「追い抜き」の例文
・『追い抜きをする』
・『2回追い抜きをする』
まとめ
後ろのものが前のものよりも先に出るという意味が同じです。