この記事では、「波」と「うねり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「波」とは?
いくつもの意味がありますが、主なものは6つです。
1つめは、風や振動などによってできる海面や川面の高低運動のことです。
海の表面には、高いところと低いところとがあります。
まったく動かずにいるのではなく、表面に変化が見られます。
この言葉が指す変化は、渦を巻いているものではなく、高いところと低いところができる運動です。
2つめの意味は波動です。
空間や物体の振動が他の部分に伝わっていく現象をいいます。
3つめは、はなはだしい勢いで向かってくるかのように動くものの動きです。
「人の波」などといいます。
人の場合だと、多くの人がこちらに迫ってくるかのように動いています。
4つめは、個人では対処することができない変化が順番にやってくることです。
「時代の波」などといいます。
時代が変わっていくことは個人の力ではどうしようもないです。
5つめは、形や様子が1つめの意味のものと形や動きに似ているものです。
雲でこの形がみられることがあります。
6つめは、物事が動く方向や傾向に高低やでこぼこなどがあり、一様でないことです。
さっきまで怒っていたと思ったら、今度は笑っているといったことや、昨日は調子がよかったけれど、今日は調子がよくないなどのことをいいます。
「波」の使い方
海や川の表面の動きや、物事の動く方向や傾向についての意味で使われることが多いです。
動きが一定していないものについて使用をします。
「うねり」とは?
「うねり」には2つの意味があります。
1つめは、ゆるく弓型やくの字型などにくねくねすることです。
雨の日に髪がこの状態になって困る人は少なくないようです。
普段はまっすぐな髪が、雨の日にはくねくねとした状態になってしまいます。
もう一つの意味は、大きく高くなったり低くなったりしている海面の動きです。
台風や低気圧がやってきているときに、この現象がみられます。
このときに船を出すと海面の大きな動きに飲み込まれてしまう危険があります。
「うねり」の使い方
日常的には、くねくねしたものを指して使用されています。
台風が接近しているときには、海面の動きを指して使用されます。
また、比喩的な使い方もされます。
「波」と「うねり」の違い
海面の動きの意味が似ていますが、2つの言葉が指すものはやや異なります。
違いは動きの大きさです。
高低差が大きいのは「うねり」です。
台風などのときに起こります。
普段の海で見られるのは「波」の方です。
「波」には海面の動き以外の意味も複数あります。
「波」の例文
・『波を観察する』
・『波にうまくのる』
・『波に飲み込まれそうになる』
「うねり」の例文
・『髪のうねりを直す』
・『うねりがひどい』
・『わざとうねりを作る』
まとめ
海面の高低運動の意味が似ていますが、2つの言葉はその高低の大きさに違いがあります。