この記事では、「筑前煮」と「うま煮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「筑前煮」とは?
鶏肉、ニンジン、レンコン、シイタケ、こんにゃくなどを油で炒めてから、だし、砂糖、みりんなどとともに煮た料理です。
筑前地方の郷土料理です。
作り方を簡単に説明します。
材料は、鶏肉、ニンジン、レンコン、シイタケ、サヤインゲン、こんにゃく、サラダ油、だし、砂糖、みりん、しょうゆです。
鶏肉は一口大、ニンジンとレンコンは乱切り、シイタケはいちょう切り、サヤインゲンは3cmの長さ、こんにゃくは一口大に切ります。
これらをサラダ油を熱したフライパンに入れて炒めます。
ここにだしを入れて沸騰させ、アクがでてきたら取り除き、砂糖とみりんと加えてから紙フタをして3~4分ほど煮ます。
その後、しょうゆを加えて、さらに4~5分ほど煮ます。
紙フタをとって水分を飛ばし完成です。
最初から材料を煮てしまうのではなく、煮る前に油で炒めるという工程が入ります。
また、使用する肉は鶏肉です。
「筑前煮」の使い方
鶏肉、ニンジン、シイタケなどを油で炒めて、砂糖やみりんなどとともに煮た料理を指して使用する言葉です。
使用する肉が鶏肉で、油で炒めて煮るという調理方法をするものを指します。
「うま煮」とは?
野菜、肉、乾物などを砂糖、みりん、しょうゆなどで煮た料理です。
やや甘めの濃いめに味つけされた煮物を指しており、はっきりした定義はありません。
使用される材料は各家庭や地域によって異なります。
白菜、ニンジン、豚肉を使ったものでの作り方を簡単に説明します。
材料は、白菜、ニンジン、豚バラ、しょうゆ、砂糖、ごま油、鶏ガラスープの素です。
白菜はざく切り、ニンジンは短冊切り、豚バラ肉は3cm幅に切ります。
ごま油をひいて熱したフライパンで豚バラ肉を炒め、次に白菜とニンジンを加えてさらに炒めます。
火が通ったら水に溶かした鶏ガラスープの素、砂糖、しょうゆを加えて、フタをして5分ほど煮ます。
これで完成です。
その他にも、大根、ツナ、鶏肉、きのこなど、さまざまな材料を使用したものがあります。
「うま煮」の使い方
野菜、肉、乾物などを砂糖やみりんで甘く濃く味つけして煮た料理を指して使用をする言葉です。
「筑前煮」と「うま煮」の違い
「筑前煮」は筑前地方の郷土料理で、鶏肉、ニンジン、レンコンなどを油で炒めて、砂糖やみりんなどで煮た料理です。
「うま煮」ははっきりした定義はなく、野菜や肉などを甘く濃く煮た料理です。
「筑前煮」の例文
・『筑前煮を食べる』
・『できあいの筑前煮を購入する』
・『近所の人から筑前煮を分けてもらう』
「うま煮」の例文
・『白菜を使ったうま煮』
・『母が作ったうま煮が一番のおいしい』
・『自分でうま煮を作る』
まとめ
煮物という点では似ていますが、一方は筑前地方の郷土料理を指しており、もう一方ははっきりした定義がない点が、2つの料理の異なる点です。