この記事では、「わさび」と「からし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「わさび」とは?
アブラナ科ワサビ属の植物です。
日本特産で、山間地の湧水や清流、畑で栽培されます。
主な産地は静岡県や長野県です。
栽培に適した水温は8~18℃で、澄んだ水が豊富に必要なため、栽培地が限られています。
根茎は太く、葉柄は10cm~20cmほどにもなり、葉5~13cmほどの円形に近い形をしています。
花は白色で十字型をしています。
十字型の花はアブラナ科植物の特徴です。
この植物は食用にされており、一般的には「わさび」と呼ばれている部分は根茎を指しています。
この部分をすりおろしたものが、刺し身、寿司、茶漬けなどに添えて食べられています。
まるごとのものを購入した場合の食べ方を簡単に説明します。
葉茎は包丁で切り落とします。
根茎にはコブがあるので、粗く削り取ります。
表面はたわしでよく洗います。
これをおろし器に当てて、円を描くように動かしてすりおろします。
使用するおろし器は、鮫皮のような目の細かいものが理想です。
目の細かなものですると、この植物の味わいが引き出されます。
葉は、おひたし、漬物、てんぷらなどにして食べることができます。
「わさび」の使い方
アブラナ科ワサビ属の植物を指して使用する言葉です。
根茎をすりおろしたものを指して、この名で呼ぶことが多いです。
「からし」とは?
からし菜の種子を粉末状にしたものです。
からし菜とは、アブラナ科の植物の一種です。
花は黄色で十字型をしています。
種子を噛んでもあまり辛みはしませんが、粉末にして水で練ると辛みがでます。
「からし」という場合は、一般的にはからし菜の種子を粉末にして、なにも加えていないものを指します。
酢や塩などを加えたものは、洋がらし、マスタードなどと呼ばれます。
この香辛料はさまざまな料理に活用されています。
たとえば、シュウマイ、ポテトサラダ、クリームスープ、卵焼き、マリネなどです。
「からし」の使い方
アブラナ科の植物であるからし菜の種子を粉にしたものを指して使用する言葉です。
酢などを加えていない場合をいいます。
「わさび」と「からし」の違い
アブラナ科の植物から作られている点が似ていますが、同じものではありません。
「わさび」はワサビ属の植物で、根茎や葉を食べます。
「からし」はアブラナ属の植物で、種子を利用しています。
どちらも料理に使用されていますが、違った利用法がされています。
「わさび」の例文
・『わさびが苦手』
・『わさびの入っている寿司』
・『刺し身にわさびをつけて食べる』
・『わさびをすりおろす』
「からし」の例文
・『からしを練る』
・『からしをつけてシュウマイを食べる』
・『からしの辛みが好き』
・『からしをスーパーで購入する』
まとめ
アブラナ科植物から得られるものという点が似ていますが、植物の種類が違い、使用している部位も違います。