この記事では、「貼付」と「添付」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貼付」とは?
布や紙などをのりやテープなどでくっつけることです。
くっつけるものは、布や紙などです。
パソコン上のデータなど物質として手にできないものではありません。
くっつけるために用いるものは、のりやテープなどです。
ホッチキスを使ってくっつける、クリップを使ってくっつけるなどのことではありません。
また、どの位置にくっつけるか、くっつけるものの大きさがどれくらいなのかは意味に含まれていません。
郵便物を出すときには、切手を封筒にくっつける必要があります。
切手には、シールでくっつくものと、のりでくっつくものがあります。
どちらの場合であっても、封筒という紙に切手という紙をくっつけており、これを「封筒に切手を貼付する」といいます。
薬の中には、皮膚にくっつけて皮膚から成分を吸収させるものがあります。
布のようなものに薬が塗布されており、その布のようなものをくっつけます。
このことも、この言葉が意味するものです。
「貼付」の使い方
布や紙などをのりやテープなどでくっつけるという意味で使用をします。
形あるものをくっつける場合をいい、パソコンなどのデータをコピーしてくっつけることには使用しません。
「添付」とは?
「添付」には2つの意味があります。
ひとつは、付け加えることです。
すでにあるものに、別のあるものをそばに付けることをいいます。
補助としてつけるといった意味合いです。
メールのことで説明をします。
普段メールのやりとりをするとき、文章だけだという人は少なくないことでしょう。
特に仕事の場合は文字が中心になります。
何か見て欲しいものがあり、それを言葉で伝えにくい場合には写真を使うとわかりやすいです。
そこで、文章だけでメールを終わらせるのではなく、写真もつけてメールを送信します。
写真は文章の補助のようなもので、文章のそばにつけられています。
この場合は「メールに写真を添付する」といいます。
もう一つの意味は、民法上、所有者の異なる2個以上のものが結びついて一つになった場合に、所有者の得喪を生じることです。
「添付」の使い方
そばにつけるという意味で使用をします。
のりやテープなどでくっつけるという意味合いではありません。
データなど手に持つことができないものを補助的につける意味でも使用できます。
「貼付」と「添付」の違い
「貼付」はものをくっつけることです。
くっつけるときにのりやテープなどを使用します。
「添付」はそえるようにつけることです。
のりなどを使わずにつけることもあります。
「貼付」の例文
・『シールを貼付する』
・『貼付するところを見せてもらう』
・『箱に貼付する』
・『メッセージを書いたメモを貼付する』
「添付」の例文
・『添付文章を読んでください』
・『添付のたれを使う』
・『動画を添付する』
・『添付の書類を参照』
まとめ
つけるという意味が似ていますが、どのようにつけるのかという点に違いがあります。